アウシュビッツに30年ぶりに訪れたことで見えてきたもの
まだ1980年代の半ば、ぼくはヨーロッパ28カ国をバックパッカーとして旅をした。ドイツ、フランスを中心に西欧、北欧へ数回、それから半年かけて東ヨーロッパから旧ソ連の共和国を回った。当時、世界は東西冷戦時代で…
まだ1980年代の半ば、ぼくはヨーロッパ28カ国をバックパッカーとして旅をした。ドイツ、フランスを中心に西欧、北欧へ数回、それから半年かけて東ヨーロッパから旧ソ連の共和国を回った。当時、世界は東西冷戦時代で…
それぞれのやり方で、それぞれの世界を作る。 旅においても同様で、そこに暮らす人々がおくる日常を異邦人として漂うのが、ぼくの好む旅のスタイルである。非日常ゆえに、際立つ日常。そいういうのがマゾ的に好きなのだ。…
真珠湾展示館に向かう。 戦場となった地に併設される歴史(軍事)博物館では、たいてい戦場の様子や使われた兵器、活躍した英雄がストーリー立てで説明され、関連する展示品が並ぶ。戦意高揚の意味を込め、とくに愛国心を育むために利用…
暗いうちに目を覚まし、 まだ明けきらない空の下、ワイキキビーチに立つ。海からの強い風に髪の毛を洗われ、もう一枚はおってくればよかったなどと思いながら、海岸をぽつぽつと歩く。ひと気のない朝のこの時間が好きだ。 集合場所にい…
1941年12月7日 朝(日本時間8日)、日米は開戦した。 舞台はハワイ、オアフ島。日曜日の朝、低空で侵入してきた日本海軍機363機による大編隊。それらが次々に飛行場を襲い、パールハーバーに停泊していたアメリカ戦艦を襲っ…
クラーク飛行場はマニラから車で約2時間、90km離れたところにある。開設したのは1903年、まさにライト兄弟が有人動力飛行が成功したのと同じ年である。「クラークフィールド」「マルコット」「マバラカット」などいくつもの飛行…
ラオスと聞いて「ああ、あの国ね」と答えられる人は、日本にどのくらいいるんだろうか? タイやベトナムは知られるが、ラオスは案外知られていない。「ASEAN10カ国の国名をあげよ」と問われ、最後まで出てこないの…
ラオスにあるルアンパバーン。 人口約6万人の、ラオス唯一の世界遺産の都市である。16世紀までこの国の王都であり、由緒ある80の寺院がある。ルアンは「都」、パバーンは「仏」、聖なる都市のイメージビッタリの名前である。 東南…
新年あけましておめでとうございます。 年明けのタイミングなので、読書について書こうと思う。 あなたは1年でどのくらい本を読むのだろう? インターネットのおかげで1日で得られる情報は無限大に増えた。ネットメデ…
アフリカから帰国して10日以上が経つというのに、まだ頭のなかでセネガルがぬけない。翌朝に残ったアルコールのようにしくしくとした余韻がある。埃っぽいダカール中心街の空気と、澄んだ海辺の続く青い島。あまりにも鮮明に頭にとどま…
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