愛用のカメラが壊れた。
とつぜん、何の前触れもなく、ただ起動しない。
バッテリーを取り替えても結果は同じ。
スイッチを入れると「ジー・ジー」としばらく唸り
やがてあきらめたように、オフになる。
そのうち「ジー・・」とも唸らなくなり、息絶えた。
まるでセミのように短命なぼくのデジカメ。
カシオのエクシリム、GPSと10倍ズーム付き。
一眼レフの大きなデジカメもあるにはあるが、旅に連れ出すのはもっぱらコンパクトデジカメである。ポケットに入れて持ち歩き、さっと取り出しパシャリと撮る。この即効性・気軽さがぼくには合うようだ。撮るべき瞬間は、不意に訪れるものだ。一眼レフをぶあついバッグに詰めて旅をし、撮影チャンスをことごとく失なった苦い経験がある。
iPhoneカメラの性能があまりにもいいので、もうコンパクトデジカメも要らないかなとも思うのだけど、やはり暗所での撮影とマクロ撮影には向かない。面白い被写体はあんがい屋内や夜間にある。お店や劇場、夕暮れにまたたく星。かといってフラッシュを使った写真はひどく味気ない。
そんなわけで、旅用の一台をもとめて量販店へ。
条件は4つ。
軽いこと、F値は2.0相当であること、3cm以下のマクロ撮影が可能なこと、予算は3万円以下であること。「F値が2.0以下」というのは、かなり暗い場所でもフラッシュなしで明るく撮影できるのだ。ダメもとである。そんな高性能レンズを搭載したカメラはふつう3万円以下では買えない。
だが一台だけ、該当した。
ニコン Coolpix P310 。売り場では3.3万円とあったので、ベテランっぽい店員と交渉してみたところ2.9万円まで下げてくれた。条件成立である。色は、まさかの白。ふつうのオジサンならまず選ばないだろうという色である。いいじゃないか、と思う。iPhoneだって白いのだ。
▲ iPhoneの影響か、色種は黒モデルと白モデル。迷わず白を選ぶ。
▲ 白いボディに赤いケースがよく映える(クレイスミス製イタリアンレザー専用ケースと)
このカメラ、F値はなんと1.8 、手ぶれ補正も強力だ。
これはもう夜景撮影に三脚がいらないレベルである。マクロ撮影はなんとレンズ先2cmまで。こんなシロモノ(実際、白いのだが)が3万円しないなんて、デジカメの進化おそるべし!である。
先代のカシオは、沖縄から始まってミャンマー、タイ、香港、ニューヨークと共に駆け巡った。こんどの白カメラはいったい世界のどこで何を切り取るのか、今からとっても楽しみなのです。
▲ 世代交代、旅カメラ(左:Casio Exilim H20G, 右 : Nikon P310)デザインはよりシンプルに。
大事なのはカメラそのものより、やはり旅。
もうどこでもいい。旅に出かけたい・・・
ただいまー、ごはんまだー?
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