おしゃべりな人には2種類いる。
ひとつは、他人の秘密をばらす人
もうひとつは、自分ばかりしゃべる人
前者は「信用できないひと」であり論外。後者は、自分がおしゃべりということに自覚がなく、逆にしゃべりがうまいと自負しているような人だ。それも、他人の不幸に無関心でいられない、あんがいイイ人だったりする。たとえばこんな人がそうだ。
- 沈黙に耐えられない人
- すぐに話をまとめたがる人
- 共感を感じさせない人
「沈黙は金」なんてことをいう。
でもなぜ金なのかがわからない。それより沈黙のせいで相手をつまらなくさせているとか、退屈な人だと思われるんじゃないかという不安が先に立つ。初めてのデートや接待でやってしまうケースだ。だが沈黙は相手に考える時間を与え、話すタイミングを与えもする。沈黙なかりせば、相手からそんな時間を奪うことになる。
話をまとめたがる人は、アドバイスをしたがる人でもある。確かにイイことを言う。だけど、頭がいいことをアピールしたいだけのようにもみえる。せっかくのアドバイスも、内容の一部を拾って誤解釈しただけのマトはずれだったりする。これじゃ居合わせる誰もが救われない。もちかけられた「相談」とはいえ、アドバイスを求められてるんじゃないかもしれない。話をただ、聞いて欲しいだけということもある。聞いてもらい、共感してもらいたいのだ。
すこし前のことだ。代々木で仕事の後輩と飲んでるとき「お客も、カミさんも、だれも僕の話を聞いてくれないんです」としょげていう。それでぼくは以上のような話をした。「話すんじゃない。聞くんだ」と。すっかり話したあとで「しまった!」と思った。
彼もまた、話を聞いて欲しかっただけだったのだ。
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