もういい年だから落ち込むこともあまりなくなったけれど、人並みにそれはある。耐性がついちゃってるぶん、ストレスもそれなりに大きいのだろうと思う。強いワクチンに対抗してウイルスが強くなっていくように。
そんなときに飲む酒を、いつしかまずいと感じるようになり、代わりにやたらと眠くなる。加えて食欲はなくならない。はたして自分は弱くなったのか、強くなったのか。
『あなたがここにいればいいのに(Wish you were here)』という1952年にヒットした曲ばかりを集めたアルバムを流しながら聞くともなく聞いている。ぼくが生まれるよりも(遥かではないが)昔の曲たちが、先輩風を吹かしながら叱咤してくれているようで温かい。生ぬるいようでどこかピシャリと胸に迫るものがあるペギー・リーの歌声に惚れるファンの気持ちがわかる。
落ち込むと眠くなるクセは、たぶんちびきちの影響だ。彼はふて寝の天才でもある。目が覚めるとぜんぶリセットされているところも。
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