たいていの悩みならひと晩寝れば忘れるぼくも、肩こりの悩みはひと晩寝ても治らない。数年前からひどくなり、整体に通っていたこともある。なじみの整体師は「背中バキバキですね」とうれしそうに言う。毎晩風呂に入り、出たあとでストレッチをする習慣がついたのも、肩こりをなんとかしたいから。おかげで姿勢は良くなり体脂肪も減ったが、肝心の肩こりは治らない。
そんなとき、
ダメ元で始めた「指ヨガ」が肩こりに効くことを発見。
同じ悩みを抱えていた知り合いが、やってみたらすごくラクになったと教えてくれた。それをきっかけに自分で本などで調べたり、人に聞いたりしながら、自分にあったやり方にしていった。
指や手をマッサージするだけだから、やってもらわなくても自分でできるし、テクニックも要らない。お金もかからない。「もっと早く知りたかった」と思うことしきりである。
手や指には内蔵や神経、器官などの反射点があって、からだの各部位に対して正常な働きを促す効果がある。もともと人間のからだには抵抗力や回復力が備わっている。コリがあるということは、この回復力が弱っている証拠。反射点を刺激することで、本来の回復力を取り戻すというのが「指ヨガ」というわけである。
たとえば肩こりの原因、頚椎の反射点は中指の第一関節と第二関節の間にある。肩に当たる部分は中指の左右のつけね。肩甲骨は人差し指と薬指のげんこつ部分、という具合だ。
図にするとこんな感じ。
グロテスクというかシュールな図である。
肩コリをほぐすには頚椎、肩、肩甲骨をマッサージするといい。ということは、手に備わる反射点を刺激してやればいいのだ。こんなふうに。
1. 手をこするなどして温める(入浴中や直後ならなお効果的)
2. 5本の指をそれぞれ引っ張る(息をはきながら)
3. 中指の関節の間の部分を片方の指でつまみ、左右にゆっくりとねじる(左右20回)
*片手だけでもいいけど、両手で行えばより効果があるようです。
肩こりのある人は、まずはこれからはじめてみよう。
効果のほどを知りたいときは、これらをする前に首を左右にねじってみてどこまで見えるか確認しておき、「指ヨガ」をしたあとでもう一度同じようにねじってみるといい。最初のときよりずっとねじれることを実感できれば効果あり。続けることで回復が進むはず。
ゆっくり息を吐きながらやるのがコツ。
どうか、きょうもすこやかに!
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