ぼくが生まれたとき、日本の人口は9千6百万人。
高度成長のただ中で、経済力も人口もどんどん増えていたころだ。1970年に一億人を超え、1985年には1億2千万を突破した。ヒロミGOが「2億4千万の瞳」を熱く歌っていたのはそんな時だ。人口ピークは2010年の1億2千8百万人、これを堺に毎年40~50万人もの日本人が減少しはじめ、2013年現在は1億2千7百万人。これは2005年と同じ水準である。
安倍政権になり、日本経済にもいくらか明るい材料が増えた。なぜかマスコミや韓国はそのことが気に入らず「アホノミクス」などと揚げ足をとっては悦ぶが、結果が出るのはまだまだこれからである。とはいえ、長期で見れば日本はしだいに衰退していく運命にある。たとえば2040年の人口は1億をわずかに超える程度。これが2050年には9千7百万まで減り、ぼくが生まれた年と同じくらいの数にまで減る。偶然にも日本はぼくと同じような曲線を描いて成長し、同じようにして衰えていくのだ。
日本の人口ピラミッド【2010年】
日本の人口ピラミッド【2040年】
世界はどうか?
現在70億人いる人口は、2040年に88億人、2050年には93億人へとますます増えていく。ぼくが生まれた年の世界人口は30億人ちょっとだったことを思えば、なにかの奇跡か冗談みたいな数字だ。食べ物やエネルギーは本当に足りるんだろうか?という気がする。そのころ、あなたはまだ生きてるかもしれないし、あなたの息子や娘たちは現役で働いているだろう。
▲年代別人口バランス比較 今後成長する国はピラミッドの形をしている
2013年現在、世界の平均的経済成長率は約4%である。新興国は高く、先進国は低い。30年後、日本の経済ランキングは世界第4位という予測もあれば、8位だという予測もある。ぼくはインドとブラジルに抜かれたせいぜい5位あたりじゃないかと思うのだけど、そのころの日本は70まで会社に務めるのが普通になっている可能性がある。いまの団塊ジュニア世代以後は、75まで働いてようやく「還暦」となるかもしれない。
ここで大事になってくるのは健康。
100歳を超えてもピンピンしている女性がいるいっぽうで、65歳で要介護の男性がいたり、それをケアする担当ヘルパーは79歳、というケースもあるだろう。逆老々介護である。高齢になれば資産があるに越したことはないが、お金がなくても働ける身体があれば幸せだ。逆にいくらお金があっても、一日中ベッドで寝たきりじゃ寂しい。もうすぐ日本は65歳以上が40%を占める。高齢者向けサービスの需要はまさにこれからである。どちらか選べと云われればお金よりも健康、という時代にますますなるはずだ。
さて日付を超えればぼくも50。
いわばシニアの仲間入り。
なんだかフシギな気分である。
いよいよカテゴリー的にはシニアブログとなりますが、よければ引き続きご愛好のほど、よろしくお願いします。
by なおきん@40代最終日
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