iPad Airの使い勝手がとても良いので、新しいモデルが発売されてもとくに気に留めずにきたけれど、iPadでイラストを描くために必要なスタイラスペンだけはどうしても満足できずにいた。
画面にペン先をあて、なぞれば線が描ける。それだけだが、これがなかなかうまい具合にいかない。ペン先の動きについていけず、描画が少し遅れて表示されたり、細かい文字を書けば線が抜けてしまう。高性能なアプリは動作がもったりするし、軽快なアプリは表現に乏しかった。スタイラスペンはスタイラスペンで、ペン先が太すぎたり硬すぎたり柔らかすぎたりで、どれも一長一短、結局使うのを諦めてしまっていた。
このたび発売されたApple Pencil は、これまでのどのスタイラスペンともちがう書き心地である。Appleのプロモーショナルビデオを見て確信し、アップルストアで実物を触って小躍りした。これぞぼくが長年探していたものである。
▲ Apple Pencil : 形はまさに鉛筆そのもの。ツルンとした質感にほどよい重量感。ペンのお尻はマグネット式のキャップ。はずせばLightningソケットになっており、iPadに挿して充電ができる。たった15秒の充電で30ぶん使用できるというからすごい。
ただこのApple Pencil が使えるのは唯一 iPad Pro である。背に腹は代えられない。ということとでしぶしぶ購入、iPad Air に代わるぼくにとっては4世代目のiPad となった。128GB WiFiモデル。値段は12万円もした。お値段もプロ並みである。
▲ 別売りキーボードはApple純正のものじゃなくロジクール製のものにした(iK1200 Smart Connector 搭載 バックライト付きキーボードケース for iPad Pro)。キーはフルサイズで、ノートパソコンと遜色なく使える。デザインもちょうどMacbook Proのようである。スマートコネクターですぐに使えて便利。問題は重量。iPad Pro本体よりも重く、合わせると1.4kgを超える。モバイルノート並みの重さだが、使い勝手がそれに勝るんだから良しである。
Webブラウジングやメール、ゲームや映画鑑賞。読書やプレゼンテーション。さまざまなシーンで大活躍のiPadである。いわば最強のコンテンツ消費ツールだ。iPad Proはこれに加え、コンテンツ制作ツールとしてがんがん使えそうである。描画をしたりテキストや資料作り、A9プロセッサーのパワーを余すことなく使えばムービー作りにも精が出せそうである。文字入力がもう少し進化すれば、これ一枚でもうなにもいらない。と言えるかもしれない。スマートコネクターをつかった追加の入力デバイスも楽しみである。作曲や楽器の演奏にだって貢献しそうだ。
▲ iPad Pro(右)とiPhone 6 と iPad mini を並べたところ。デカさが際立っている。ピンチアウトしなくたって雑誌や、新聞一面が読み通せるほどだ。
▲Apple Pencil をつかってiPad pro にイラストを描きます。アプリは "Sketches Pro" (720円、機能制限のある無料版もあります)を使用しています。遅延なく反応してくれるし、感圧によって線の太さも変わる。とても自然に描くことができました。ちびきちもちらっと写ってたね。
iPadいちまい持って旅に出る、そんなiPad トラベラーが増えそうですね。
ぼくもなんだかうずうずしてきたぞ。
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