なべに湯をはり、タコをゆでる。
大の男が昼間っからそんなことしていていいのか?という気持ちがないわけでもない。タコのゆで汁で、今度はグリーンアスパラガスをゆでる。塩をふり、ローリエの葉をいちまい落とす。じゃがいもをラップし電子レンジで4分。ゆびをやけどしそうになりながら皮をむき、適当に切ってハーブソルトをふっておく。
気まぐれに注文したメイソンジャーが届いた。届くまで、注文したことなどすっかり忘れていた。いささか思い入れがなさすぎるが、ならばと思いたち、タコを茹でる羽目になったのだ。びん詰め野菜といえばピクルスが相場だが、なにやらサラダを保存するのが一部で流行っているということを聞きつけ、びん詰めサラダといえば、ぼくにとってタコサラダ以外ない。むかしスペインのバレンシアで食べたタコサラダを再現したい。思い入れはなかったはずだが、思い立てばムキになる。そんな性格に疲れるが、もう諦めてもいる。
▲ 米ボール社のメイソンジャー。ずいぶんと人気のようでしばらく品切れ状態でした
材料は近くのスーパーでそろえたが、肝心のバレンシアオレンジが売ってなかった。オレンジとタコとポテトの意外な組み合わせ。それが命なのだが、ないものはしょうがない。みかんで代用しようかと思ったが、やめておいた。
メイソンジャーの底にぶつ切りにしたゆでダコを敷き、塩コショウしてから、クレソンをまぶしたポテトを乗せていく。続いて、3cmの長さにそろえたグリーンアスパラガスを投入。その上からオリーブオイルをまわしながらふりそそぐ。ついでに亜麻仁油もたらす。最後にミニトマトを敷き詰めフタしめ、しばらくおく。
これでできあがり。なんだおじさんでも作れた。
▲ もう一つは作りおき。冷蔵庫で5日間は保存できるそうです。
食べるときは、そのままジャーを逆さにして皿の上にぶちまける。びんの底にたまった滋養たっぷりのオイルが逆流して具にまんべんなく降りそそぎ、いいかんじだ。
かんたんすぎるが美味すぎる。
お試しあれ。
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