すこし太った。とくに腹まわり。
シャワーを浴びようと脱衣場で裸になっていたとき、鏡に見知らぬ男の胴まわりうつる。「だれ!?」と思わず声がでた。もちろん自分の腹だったのだが。それにしても、と思う。おそらくその腹まわり、自分史上最太である。
このごろ運動不足がはなはだしい。
引越してからこっちWii fit なんて1ヶ月以上やってない。2日に1回30分これでヨガと筋トレするのを習慣としていたのだけど、環境が変わったとたんやらなくなった。習慣というのは味方にすると心強いが、敵にまわすとコワイのだ。40なかばから欠かさずやっていたWii fit 。一ヶ月やらなかっただけでこのありさま。あらためてWii fit の効果を知る。失ってはじめて気づく典型である。おねえさん、ごめんなさい。心入れ替えてがんばります。
▲ Wii fit トレーナーのおねえさん
人間ドックの結果で体脂肪が20%を超えていた。これもはじめて見る数値である。体重が67kgだから、ぼくの体脂肪は13.4kgもあるということだ。脂身だけのステーキ肉13kgを想像してみて、おえっとなった。
だけどよく考えてみると、13kgの脂肪はカロリーに置き換えれば117,000kcal(1g=9kcal)となる。平均的日本人の一日あたりのカロリー摂取量が2000kcalを思えば、なんと58日分ものカロリーがこの体脂肪で蓄えられているということに! 2ヶ月ぶんもあったとは。
いまや人類の敵のように言われる体脂肪。だが人類の歴史は誕生から常に飢餓との戦いであった。いつ食べものが手に入るかわからない生活では、食べられるときに食べ、体内に栄養を蓄えておく必要がある。厳しい自然環境に淘汰され、結局のところ体内に栄養を蓄えられるひとが生き残り、そうでないひとが亡んでいった。つまりいま生きているぼくたちは、体脂肪がつきやすい遺伝子が備わっていたからこそ、存在しているのである。
だのに今じゃ「メタボは早死するから痩せろ」などといわれる。これはちょっと都合よすぎないか、と思えなくもない。いったいだれのおかげでご先祖さまが生き残り、子孫を残してきたのかと。脂肪さまではないか。おえっとなってはいけないのである。
横腹の肉をつまみながら「デブも悪くはないな」とつぶやいてみる。痩せていたころには思いも寄せなかった先祖へのありがたみの心が、脂肪と共についた気がする。
きょうのおすすめトレーニング
Wii fit がなくてもできるWii fit の筋力アップメニューの中からひとつ紹介。『アーム&レッグ・レイズ』。肩とヒップを引き締めると同時に体幹をきたえ、内臓脂肪を燃焼してくれます。つまり「腹回り」をも引き締めてくれるというわけですね。やり方はカンタン。四つん這いになって、腕と足を左右逆に同時にゆっくりあげて、ゆっくりおろす。これだけ。まず左右10回。なれたら10回ずつ増やします。個人的にはこれ、けっこう効果ありました。めんどくさいのイヤってなかたも、テレビを見ながらでもどうぞ!
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