どちらかといえば、口下手である。
しゃべらなくてすむのなら、しゃべりたくない。
ぼくがしゃべるのは、「しゃべりたいから」というよりは、「しゃべらなくちゃいけない場面だから」に近い。
ラクガキのような絵を描くようになったのは意思の疎通をはかるため。 言葉が足りないときや言葉が通じないとき、周りがうるさくて相手の話が聞こえないときなど、ぼくは絵を描き、会話の代わりにしていた。 言いたいことを頭にイメージし、それを紙に書き写す。
かといって絵がうまいわけじゃない。 言い訳めいちゃうけど、ぼくのイラストに芸術性がないのは、技術以上にその必要性がないからなんだと思う。 相手に意思が伝われば、それでいいのだ。
比較的オトナの女性に「モテない男」の特徴を聞くと、たいてい以下のような答えが返ってくる。
- 一方的にしゃべる男
- 上から目線でしゃべる男
- 自慢話ばかりする男
- 愚痴ばかりこぼす男
- 口の中にものが入ったまましゃべる男
- そもそも話の内容が軽い男
意外にも容姿ではなく、
「しゃべる」ことについてばかりだ。
いったいなにが、彼をしてそうしゃべらすのか?
その背景には、おそらくこんな思いがあるのだろう。
- 面白い人だと思われたい
- 愉しい人だと思われたい
- カッコいい人だと思われたい
- 頭がいい人だと思われたい
- お金持ちな人だと思われたい
- モテる人だと思われたい
なるほど、だとすればこれほど努力と結果が反転してしまっている事象もめずらしい。 ぼくにも覚えがあるけど、相手を退屈させまいと努力すればするほど、むしろイタい結果になりやすいものだ。
歳をとるにつれ、口下手になっていく。
それはたぶん、イタい目にあった経験がそうさせるのだ。
それでモテるようになったのか?
と訊かれれば、
それはそれでイタいのだけど。
「イラ写がいつもの場所にない!?」 だいじょうぶ、ずっと下にスクロールすればありますよ。はやい話が下がっただけだけなんですけど。 いつも応援クリックしてくれてありがとうございます。
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