目が疲れやすくなった。
その原因にスマホがあることは確実である。仕事や勉強でパソコンや本を見つめることはあっても、例えば歩いているときや食事をしているときなどは景色やテーブル、または人の顔を見ていたものだ。ところがいまじゃ、そんな時間にまでスマホが侵入してきた。通勤中、ふとあたりを見渡すと半分以上の人がスマホをみつめている。見るともなく見える画面にはなにやら落ちものゲームの画面。若い女性から、ぼくと同じくらいのおじさんも。この勢いで家でもやるのだろうか。とつい、人ごとながら心配になってくる。
見るモノの距離に合わせてピントを調整しているのが毛様体筋という小さな筋肉。水晶体の厚みを自在に変えて、ピントを調整する大事な筋肉だ。近くのものを見るとき、この筋肉は収縮し水晶体を厚くするなど緊張状態にある。逆に、遠くを見るときはこの筋肉がゆるむからリラックスする。息を長く吐きながら遠くを見ると緊張がほぐれるのはこのためだ。
強制的に目の緊張をほぐすのに、目のツボ押しマッサージはそれなりに効く。でもやり過ぎると、毛細血管を傷つけて隈になりやすい。ぼくも身に覚えがあるから、このごろは控えるようになった。代わりにやっているのが「8の字体操」。目の前で腕を8の字に動かし、その指先を目で追うというだけのシンプルなもの。左右それぞれでやり、最後に両手を組んでやる。
1. まずは利き腕で8の字をかくように回します
2. 次に反対の腕で8の字をかくようにまわします
3. まわすときは顔を動かさず目だけを動かすこと
4. 最後に両腕を組んでおなじようにまわします
2〜3分でおどろくほどすっきりする。肩こりもほぐれて一石二鳥、血行がよくなるから目がこころなしかキラキラ。加えて「メヂカラ」が戻って一石三鳥である。ぜひ、あなたもためしてみてくださいね。
ただし、くれぐれも電車の中ではやらないように。
車内テロリストにならないようご注意を
人の寿命はこれからも伸びるのに、目の使われ方はこれまでになく過酷という現実。目の寿命のことも、ちゃんと考えなくちゃですね。ほんととりかえしのつかないことになっちゃうので。
最近のコメント