メディアの仕事をしているせいか、職場には女性が多い。
朱に染まれば赤くなるのだろう。 ぼく自身、少し嗜好性が変わったような気がする。
まずニオイに敏感になった。 これは嗅覚と言い換えてもいいかもしんない。 汚れたものとか卑劣なもの、傲慢とか不誠実なものが匂ってしかたがないのだ。 鼻孔にすえたような、金属臭のようなものを感じてしまう。 そんな人たちと長く会話をしたり、会議をしていたりすると吐き気すらもよおすようになった。
以前は、そんな人たちとも上手くやってきたような気がする。 いや、上手くやられていただけなのかもしれないが。
ニオイといえばつけている香水も変わった。 つけないことも多くなった。 以前はブルガリとかダビドフ、ごくたまにアラミスなどもつかっていたのだけど、このごろはつけてもせいぜいロクシタンやクリーンなどのユニセックス系といったところ。 ブルガリは瓶ごと捨ててしまった。
△ 部屋のオブジェもなんだかフェミニン(自宅)
マッサージオイルやシャンプーは、もう一年以上前からロクシタンを使っている。 同じものを愛用されている女性は気を悪くされるかもしんない。 「えー!オヤジとかがつかってんのー!? やだ、捨てたくなっちゃったー」とか、言われてしまいそうだ。 とすれば実に気の毒である。
でもぼくも悪気があるわけじゃない。 天然ハーブの香りは頭皮どころか頭の中まですっきりさせてくれる気がするし、抜け毛もずいぶん減った。 ハーブのチカラはすごいんである。
「これ、ぼくのようなオッサンも使ってもいいんでしょうか?」
ある日、おそるおそるロクシタン表参道の店員に聞いてみたことがある。 店員は笑いながら「もちろんですよ」といい、「香料も100%天然素材なので、男性がつければちゃんと男性の香りになるんです」 と答えてくれた。 なるほど。
とはいえ、オヤジの分際でロクシタンはやはり恥ずかしい。
だからレジの前ではエロ本かコンドームを買う高校生のような気分になり、つい「プレゼント包装で!」と言ってしまう。
そんなオヤジたちのことを、人は「隠れロクシタン」と呼ぶ。
隠れてないけど。
隠れ草食男子、ていうかおじさん
■ 特別収録「ちびきち in タマ」
朝撮ったばかりのほやほやです。 iPhone3GSで収録、iMovieで編集しました。広大な多摩川の河川敷をふたり占め!ちなみにこのBGMはなおきんがmacでサクっと作曲したものです。タイトルは『土曜の午後はフリスビー』、ってそのままじゃん!
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