しあわせって 何だっけ 何だっけ・・・
古いCMソングである。 ぼくはこのCMがことのほか好きで、今でもたまに口ずさむ。 とくに秋が深まるこんな時期には。
人は自分の価値観が変わってしまったことを、ずいぶん後になって気づく。「幸福になりたい」と口にするが、幸福かどうかを決めているのは、ほかでもないあなた自身である。
風船をふくらますのは気体だが、幸福をふくらますのは期待である。
かつて日本にもモノが増えることで幸せを実感できていた時代があった。それが、いつしかモノがあれば幸せだった時代から、いくらあっても不安におもえる時代となった。 不安は幸福と相性が悪い。 幸せになるには日頃の不安をひとつずつ取り除くことだ。 ゆえに消費は貯蓄に回り、安定した収入が是とされる。
「ものが売れない」と嘆き、景気が戻ることを期待する声は多い。
でもぼくは思うのだけど、景気が戻ってもモノは売れないままなのではないか? 物質的な満足より、心の満足のほうが充実感があることを知ってしまったのではないか?
80年代までは家族そろってファミレスに行くのは幸福のひとこまであったが、いま同じことをすればなぜかみじめだ。
それよりお家で手作りご飯が、いい。 求められているのは身近な人たちと共有できる物語なのだと思う。
しあわせって 何だっけ 何だっけ
ポン酢しょうゆのある家さ
バブルのときも、不況のときも、
なぜか鍋には幸福がわかりやすい。
おなかがすきました
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