おどろいた。
どうやらぼくは免許証を落としていたらしいのである。
発見場所はチェコ共和国、ドイツとの国境付近だという。
昨年連絡を受け、初めて知ったのだけど・・
ぼくがその場所に最後に行ったのは2000年の夏の暮れ。
だとすれば、落としたのは10年近くも前のことになる。
その年の秋には香港に渡ってしまったから、追求もせず
そのままになっていたというわけだ。
途中、免許証がないことに気がつかなかったのか?
もちろん、ないことには気付いていたのだけど、
引越のどさくさに、どっかの荷物に紛れているのだろう
程度にしか思っていなかった。
そのうち必要になったら探し出し、現地の免許証にでも
切り替えようと、わりとのん気に考えていたのである。
いささか、のん気すぎるのだけど。
落とし物としてドイツ側に届け出があったのが2008年のこと。
それから点々としながら、管轄のデュッセルドルフの警察に
とどけられたのが2009年の8月、そして2010年に入り、
ようやくここにあるというわけだ。
かわいそうなぼくの免許証。
知らず主人の手を離れ、チェコにおいてきぼりのまま、
何年もの間、雨に打たれ、泥にまみれ、車に轢かれ、風に飛ばされ
国境を越え、ドイツに戻り、何人もの心ある人たちの手を経ながら
長い長い旅を、懸命に主人の元に帰ろうとしていたのである。
△ これがその免許証、三つ折りの紙製である。泥やしみは付着しているものの変色はしておらず破れてもいないのがすごい
△ 顔写真が折り畳まれていたほうのページへ転写されてしまっていた。どれだけ雨に打たれ、アスファルトに燻されていたのだろう?ちなみにこれ、19年前の写真です(昭和〜)
△ ちなみにドイツの免許証は期限は無制限だ。一度発行してもらうと一生更新なく使える
おかえり
長旅、ほんとうにごくろうさまでした。
こういうことって、ほんとうにあるんですね
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