先日、六本木駅構内の階段を上っていたときのこと。
おそらく下を向いていただろうぼくの、目の前にはミュールを履いた女性の足もと。 驚いたのはその足がまるで象のようだったことだ。
太さではなく、その皮膚。
荒れていて、ひび割れた部分から血がにじんでいたのだ。
みるからにイタイタしい。 とてもかわいそうに思う。
かつてぼくもそのようにかかとが荒れ、ひどく辛い思いをしていたからだ。 とくに乾燥する冬場はひどく、ぱっくりとひび割れて靴下が血に染まるほどであった。
ある日たまりかねて、中国に出張中ではあったがスタッフ引率のもとオフィス側の病院(皮膚科)で治療をしてもらうことにした。
孫正義そっくりのドクターは、「ならばいい薬があります」と洗剤のような容器をとり出し、診察台の下から洗面器をとり出すとその中にドボドボと緑色の溶液を注ぎはじめた。 鼻をつく匂いにイヤな予感がしたが、「さあどうぞ」といわれるまま、ぼくは両足をその中に浸ける。 ひんやりする以外はとくになにもない。 ホッとしたのもつかの間、突然さすような痛みが足の裏にはしった。
ぼくはうめき声をあげ、洗面器から足を引っ込めようとすると孫正義が何か言う。 すかさずスタッフが通訳する。
「ダメです。5分間はこのままでとドクターは言っています」
とぼくの足首をぐっと押さえるつける。 「あ、こいつ・・」と思ったが、なすがままである。 これでほんとうに治るのか? そもそもこの得体のしれないこのへんな液体はなんだ?
結果から言えば、足は治った。
2週間後、古くて厚い皮膚がごそりとむけて、中からつるんとした皮膚がのぞいていた。 でも、あんな治療はオススメしない。 あんな乱暴な治療も日本じゃちょっと考えられないだろうし。
いずれにしても、かかとの縦割れはつらい。
歩くたびに傷口がひらきズキンと痛むし、痛むからそれをかばうように歩くことになって、やがて股関節や腰を痛める。 見てくれも悪いし、姿勢も悪くなる。
おまけに、血液の循環は心臓から発して足裏で折り返すから、足の裏に病気があると血が汚れやすくなるのだ。 ホントろくなことがない。
かかとや足裏のがさがさに悩まれている人は意外に多い。
夏になれば露出が増えるから、女性はとくに辛いと思う。
そんなときは、寝る前にちょっとキッチンに行って蜂蜜とオリーブオイルを調達して欲しい。 そして、足の裏の患部に蜂蜜を塗るのだ。 べたべたして気持ち悪いけどほんの少し辛抱。 次に同じ部分を今度はオリーブオイルを上塗り。 これでOK。 あとは靴下を履いて朝までぐっすり眠るだけ。
朝起きたらおそらくおどろくはずだ。
しっとり、つるつるになっているはずだから。
台湾人に教えてもらったこの方法。
先に知っていればあの痛みはなかったのに、と思う。
そして、あの階段で見かけた女性にも教えてあげたいと思うのだけど、たぶん声をかけたとたんに、階段から突き落とされるに違いない。
だからそっとブログの記事にしてみました。
おじさんの、ちいさなおせっかいです。
新記録、イラストから文章まで15分で記事を完成。ちょっと粗っぽい仕事ですみません・・
人気ブログランキングへ
応援クリックが記事更新の貢献でございます
最近のコメント