今朝は教会の鐘の音で目がさめる。 6つ、つまり6時。
鳥のさえずり、通りを歩く人の足音、
遠くに響くパトカーのサイレンの音。
おはよう、モスクワ。
からだを起こし、
まずは腕に縛っていた貴重品バッグを確かめ、
枕元のmacbookを手で探る。 よし、大丈夫。
パスポートもあるしカメラもある。
泊まった部屋のドアにロックがかけられず、おかげで
貴重品を抱きかかえるようにして眠らなければいけなかった。
夜中に間違えて人が入ってきたり、
部屋の外で酔っぱらいが騒ぐので、
いちいち、ヒヤリとさせられた。
とにかく無事に朝が迎えられてよかったと思う。
トイレに向かう途中で、女主人と挨拶を交わす。
「おはよう、ごきげんいかが?」と彼女はいい、
「おはよう、荷物も無事でハッピーです」
とぼくは答えた。
この宿は、昨日モスクワに到着したあとで探した。
外国人にとってはまだ自由旅行が許されないロシアにあって
あえて、足で探した宿は共同バス、共同トイレという
ドミトリー形式のホステル。 それでも7600円。
慢性部屋不足のモスクワの宿は、あいかわらず安くない。
とても気持ちのいいロケーションで、係の人も対応がいい。
部屋も寝具も清潔で清掃が行き届いてもいる。 おすすめである。
ただ、泊まった部屋のドアの鍵が壊れていたことをのぞいては。
「部屋の鍵が、壊れているようですが?」
チェックイン後、ぼくはさっそくクレームを入れる。
女主人は、にこっと愛想よく笑ってから、
「鍵はね、だいたい壊れてるものなの」
まるでそれが普通であるかのように、答える。
なるほどそういうものなのかな、とぼくはあきらめ、
外出時には貴重品をフロントで預かってもらうことにした。
共同のシャワールームで苦労してシャワーを浴び、
着替えをすませ、街へ出ようとフロアを横切ったところで、
「部屋の鍵が閉まらない!」と大騒ぎしていている
ドイツ人カップルとすれ違う。
本当にどの部屋も壊れてるんだなあ、とヘンに納得する。
とはいえモスクワはヨーロッパの都市の中でも、
わりと物騒なほうなんだけど。
地下鉄でとりあえず赤の広場に向かう。
▲ 夕暮れでせつないほどに赤い『赤の広場』
観光客はそれほどいなく、妙にがらんとした印象。
時計はすでに20時をまわっていたのだけど、
西日がまぶしく昼間のよう。
ひさしぶりのヨーロッパのサマータイムを満喫した。
▲ タクシーに目的地を伝えたいのだけど、何しろロシア語が読めなくて苦労しているところ
■ 今日の献立
▲ ロシア料理の定番、ボルシチ。生クリームが絶妙で文句なくおいしい。
▲ 焼きたてのパン
▲ チェバブチチ(ひき肉の串焼き)ちょっとないくらいこれもおいしかった
■ 今日の宿
▲ 静かな通りに面し、隣接している教会も美しいホステル、バリシカ
▲ ロビーのたたずまい。グリーンの壁が新鮮
▲ 部屋の鍵がかからなかった4号室。 無駄に広い。
それから、前回の記事で触れた
20数年前、迷子で泣きじゃくっていた女の子がいた場所、
グム百貨店。 装いはそのままだったけれどテナントは
すっかり高級ブティックに変貌していました。
おっと、そろそろチェックアウトの時間。
まずは朝食、それから次の街へ向かうことにします。
まずは現地からの更新ができて安心しました
人気ブログランキングへ
ロシアから愛を込めて、いや、愛のクリックを
最近のコメント