師走といえば何かにつけ、飲む機会が増えるもので
ぼくもこ最近は欠かすことなく飲み続けている。
毎日がついつい不摂生になりがちである。
食べる、飲む、寝ない、運動しない、
とくれば、まともな人ならたいてい太る。
ぼくはあまり太る体質ではないけれど
それでも最近は
「ちょっと太ったんじゃない?」
なんてことを言われたりするようになった。
ためしに体重計に乗る。
2キロ太っていた。
太る場所、それはたいていお腹である。
お腹はもう宿命的に脂肪がつきやすいのだ。
皮下脂肪は内臓の保護にもなるからだ。
それは内蔵を甘やかし、弱くすることでもある。
中年太り、というのはやっかいである。
顔がだんだんたるんでくるように、
お腹もだんだんたるんでくる。
長年、引力にさらされて生きてきた証でもある。
だからぽっこり出たお腹は、脂肪のせいだけではない。
たるんだ内臓のせいでもある。
ダイエットだけでお腹が凹まない理由がこれ。
中年太りは、つくづくやっかいである。
たるんだ内臓を、もとの正しい位置に戻す。
これに必要なのが腹横筋と骨盤底筋という筋肉。
腹横筋は前に出た内臓を奥に引っ込め
骨盤底筋は下がった内臓を上に押し上げる。
シンプルである。
▲ 内蔵が正しい位置に戻ると、胃腸が活発に動き始めるから便秘や消化が良くなるという効果もありますね
背筋を伸ばして立ち、ぐーっとお腹を凹ませる。
おへそを背中にくっつけるイメージで、
お尻の穴も、ぎゅっと締める(骨盤底筋を発動)。
これをドロー・インというトレーニングという。
まずは30秒。 これを1日、何度かやるといい。
カンタンなようで、慣れないと意外とむずい。
呼吸が止まりそうになったりする。
内蔵が圧迫されるからだ。
でもこれこそが効果が出ている証拠。
次第に内蔵はあるべきポジションに収まり
今まで使われなかった周辺の筋肉が目覚める。
代謝が増えるし、脂肪が燃えやすくなる。
▲ ちゃんとやればそれなりにカロリーを消費します。ウォーキング中これをやれば効果倍増!
季節的に体重は増えることはあっても、
あまりお腹が出ない体質になったのは
実は長年のこのトレーニングのおかげである。
トレーニングなんてほどじゃ、ぜんぜんないけど。
習慣こそはその人を作る大事な要素だとぼくは思う。
朝晩の歯磨きのとき、電車で立っているとき、
歩いているとき、エレベーターの中にいるとき、
ドロー・インすることが習慣になればしめたものである。
ぼくはめんどくさいことが嫌いだし
いかにも「ジム通いしてます」的な人が苦手なので
習慣を利用したシンプルな方法が性に合うようである。
まっすぐ立って、凹ますだけ。
それだけで10年後がぜんぜん違う。
オススメです。
見上げてごらん夜の星を by ちびきち
ね、ね、「うわめづかい」ってこういうこと?
この記事のコメント返しは音声版でお届けしています。
最近のコメント