むかしから「美人はくめい」なんてことをいう。
幸が薄いと書き、短命と不幸のダブルミーニングである。
誰もがうらやむ美人、ゆえに心労も多いのだろう。
他人から恨みを買うことも多いかもしれない。
世界の「富豪ランキング」特集が英字雑誌などで恒例である。
国内でも長者番付で各界の有名人をうかがい知ることができるも
世界スケールとの比較では見る影もない。
やはり日本を格差社会と呼ぶのは、まだおこがましい。
年次のアジア版富豪リストでは、中国人の名前がわりと目立つ。
だが記憶に残ることはあまりない。二度載ることが少ないからだ。
浮き沈みが激しい社会ということもありそうだが、
薄命であるというのも、理由のひとつである。
中国の新聞『新文化報』は同紙で、
2003年から今日までランクインされた大富豪のうち、
すでに72人が死亡していると報じた。
19人は病死で、7人が事故死。自殺が17人で他殺が15人、
加えて14人が死刑執行で亡くなっている。
病死の死因は老衰もありえるのでは?
調べてみると、病死の平均年齢はたかだか48歳である。
同じく、事故死50歳、自殺50歳、他殺44歳、死刑は42歳と若い。
とても天国に召されやすい死に方とは言えない。
中国ではよく「お金があっても素振りを見せるな」といわれる。
「あの人が!」と思うような意外な人が富豪だったりする。
それだけ中国人社会では妬みや恨みを買いやすいのかもしれないが
その前に、悪事を働き私腹を肥やす富豪が多いというのも問題だ。
貧民層は貧民層で、自分の血や臓器を売って糧を得、
富裕層は富裕層で、命を縮めて贅を尽くす。
中国・・・
なかなかしびれる国である。
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