クリスマスのなにが好きか?
と訊かれれば迷わず「音」と答える。
クリスマス・ミュージックである。
失われた20年、なんてことをいうが
その間、ぼくは毎年必ずクリスマスCDを一枚買っていた。
最近ではiTunesでダウンロードする。
どのCDも同じような曲ばかりである。
なにも毎年新しいものを買わなくたって、
とは思うのだけど、縁起物のような感覚なのだろう。
11月のうちに買うこともあれば、
忘れてて12月25日を過ぎて買うこともある。
ケーキは買わなくてもクリスマスミュージックは買うのだ。
ここ数年はずっとジャズ系、歌つきは選ばなくなった。
ようやく、大人になったのかもしれない。
クリスマス当日は日本でのバカ騒ぎもいいけど
やっぱり、ドイツで暮らしていたときの
あの静かで、ホーリィな雰囲気が好きである。
照明をおとした暖かい部屋に、ろうそくを灯し
ツリーのネオンのまたたきが窓ガラスに映る。
そんなかんじだ。別になにをするわけでもない。
日本だと、セールとケーキと恋人とラブラブ
というのが正しいのかもしれないけど、
個人的にはどっちでもいい。やっかみも含めて。
ただ「今年もあとわずかだなあ」などとつぶやくのだ。
そこに買ったばかりのクリスマスミュージックが流れる。
欲を言えば、クリスマスマーケットが広場にあって
そこにグリューワインを飲ませる屋台があればうれしい。
「あーさむさむ」など言いながら、湯気の立つカップに
唇をつける瞬間が、幸せのひとときである。
さて
今年もあと、1ヶ月なんですね。
いろいろありました。ぜひ、
ステキな最後の一月をおすごしくださいね。
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