
いうまでもないが、歩きスマホはキケンだ。
そんなこと誰もが知っている。だが減らない。なぜだろう? ポケモンGO? それ以前からだろう。コワイのは、大半が自覚なくやっているということである。中には「さあ、これから歩きスマホするぜ!ばっちこーい!」という人もいるかもしれない。だけど、ほとんどの人は「いつのまにかやっていた」わけであり、あるいはスマホをいじっているうちに「自然と歩いていた」というひとたちだ。コワくないだろうか?
それどころかスマホを見ている姿勢。
これこそがキケンである。あの小さな画面を覗き込むには、顔をスマホに近づけるが、このときあなたの姿勢がどういうことになっているか、考えたことがあるだろうか。11ポンドのボーリングのボール。自分が投げるのはもっと軽いやつだ、というひともいらっしゃるだろう。これがちょうど5kg、体重50kgの人の頭の重さである。70kgなら7kgもある。これと同じ重さのボールを両手で持ち、前方に差し出してみるといい。何分、耐えられるだろうか?
スマホを覗いているとき、あなたの首はその状態である。首単独では支えきれないから、肩や背筋、腰まで総動員して支えている。スマホがなかった時代、彼らにそんな苦労はなかった。いい迷惑をしていることだろう。歩きスマホで他人に迷惑をかけたかもしれないが、自分の身体にだって相応の負担を強いている。いい迷惑だ。
スマホは自分でするより、している人を観察すると面白い。たいていは猫背だが、同時に巻き肩でもある。二重あごが増えているといわれるが、スマホ姿勢のせいだといわれるし、下腹部がでているのも猫背の人の特徴である。下を向いた顔は垂れる。若い人は復元力があるかもしれないが、中年以後はそうもいかない。肩こり、下腹部、二重あご。さらに顔のたるみ・・・スマホはどこまで人を危険に晒すのだろうか?
とはいえスマホは便利だ、やめられない。
ならば姿勢を矯正しよう。たるんだ顔をフェイスアップしよう。1日5分で誰でも出来る。ぼくのようなおじさんでも、やり続けることによって顔のたるみがとれ、肩こりが減った。スマホをする前よりも、まともになった気さえするほどだ。あなたも試して欲しい。カンタンなやつから、肩まわり三種、顔まわり二種、紹介します。
肘を水平に引く

1. アームプル:両足を肩幅に開いて立つ。両腕を肩の高さで前に伸ばし、手首をクロスする。
2. 腕を水平にキープしたまま両肘をうしろへ引く。これを10回くり返す。胸の筋肉が伸びてるのを感じるように。
お尻の上で両手を組む

1.肩幅で断って、両手をうしろで組む
2.両肩を後ろに引き、腕を下に下ろす。このとき胸をぐっと開く。10回くりかえす。
手を後頭部で組む

1.両肩で立ち、頭の後ろで両手を組む
2.両肘を外に向かってはりながら顎を上げる。胸を開いて20秒キープ。これを3セット。
片手目尻上げ

1.片腕を斜め下にまっすぐのばす。もう片腕をぐるりとは反対側の目尻部分に3本指をそっと這わす。
2.そのままあたまを横に倒すように腕を引く。このとき斜め下に伸ばした腕はぴんとはる。首筋が伸びるイメージ。この状態で30秒保つ。
3.反対も同じように30秒
両手目尻上げ

1.頭の上で両腕を交差させ、それぞれ反対側の目尻部分を3本指ではわす。このとき背筋はまっすぐ。絶対に前後に曲げないこと。
2.目尻部分を両手で頭頂に向かって引っぱり上げる。ちょうどUFOキャッチャーが景品を掴み上げるイメージ。この状態で30秒キープ。胸を張り、肩甲骨を意識して。
以上を、朝シャワーを浴びた(または洗顔した)あと、昼食後、夜寝る前の一にち3回、欠かさず行う。1回やれば効果実感があり、1週間もやれば顔が変わってくる。垂れにくい顔に仕上げていくには顔の筋トレが必要です。これはおいおいやるとして、まずはきょう一日垂れたぶんを取り戻すつもりで。やり続けていくうちに、肩こりが減り、姿勢が回復してきます。
ぜひ、試してみてください。
一度、スマホをやる自分の姿を鏡で見てみるといいです。わりとカッコ悪いから。とは言え、いまや日常で欠かせないスマホ。あまり迷惑をかけないようにね。他人にも、それから自分にも。
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