ブログ記事を書く時間は48分と決めている。
ある説に「48:12の法則」なるものがあって、人間の集中力はおよそ1時間足らず。それ以後はパフォーマンスが落ちるという。48分間は集中して作業を行ない、12分間リラックスするというものだ。
ぼくの場合、集中していられるのは48分もたないし、記事を書くにはもう少しかかるけど、この法則にしたがい48分は集中して書き、12分間は途中であっても手を止め、休憩するようにしている。この方法が有効なのは、やる気や集中力を燃えつきるまえにやめることにある。つめこみすぎると、かえってその後が続かなくなる。方法そのものの効力がなくなってしまう。
続けているうちに、いまはだいたい48分で記事が一本書けるようになったし、集中力が持続するようになった。
調べものをしたりとか、イラストを描いたりする時間を含めれば、とても48分ではすまないけれど、とにかく48:12 を1セットにし、足りなければ2セットめで片付けるようにしている。それが脳の機能によるものなのか、習慣によるものかはわからないけれど、とにかく48分はすごく集中できるようになった。
問題は、なかなか始められないことかもしれない。やらなくちゃと思ってもエンジンがなかなかからないことはよくある。だれもが、それぞれに「やる気スイッチ」を持っているものだけど、ぼくがスイッチとして利用しているのは卓上タイマー。時間をセットしておき、その時間になればアラームで知らせてくれるというもの。iPhoneアプリやMacソフトのものをしばらく使っていたが、ほんとうに集中するときはスマホはオフにする。とすればアプリは役に立たない。
卓上タイマーはそれ自体がスイッチになってくれる。ぼくが愛用しているのはドレテック製のタイムアップタイマー。上部に大きなボタンスイッチがあり、アラーム音のほかにランプでも知らせてくれる。ランプだけ点灯するようにすれば、カフェや図書館など音を出せない場所で役にたつ。早押しクイズのように、「よーい、どん!」とボタンを叩いて開始し、ボタンを叩いて止めるのがお気に入り。これならやる気スイッチが入りやすい。
スマホの普及でぼくたちの生活は便利になった。便利にはなったが、時間がそのせいでどんどんコマ切れになっていく。メールを読み、PDFをチェックし、WEBをながめ、その間にLINEやFBの返事をする。目的地が近くなれば、駅からの道順を調べ、明日の天気を調べる・・ 立ち寄るカフェはコーヒー代というよりは、メールをうつための席代である。
集中力を妨げるのは、そんなコマ切れの小さな作業の積み重ねである。スマホを自分のために活用するには。ときどきオフにすることも必要だろうと思う。タイマーはそんなとき「鳴るまで安心してそのことに集中していいからね」というセーフティネットになる。
だんだんと残り時間が減ってくるタイマーの画面をちらっとみるたび、つくづく時間は有限なんだということを思いしらされる。
お金は失ってもまた取り戻せる。
失った時間は永遠に取り戻せない。
ぜひタイマーをあなたの机の上にも。
以上、48分。
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