1. 笑い顔に矢立たず
自分はふつうにしているつもりなのに周りや家族から「怒ってる?」と訊かれたりしないだろうか。だとしたらきっと表情に問題があるはず。ひとが影響を受けるのは表情が55%、話し方38%、言葉が7%といわれ(メラビアンの法則)、圧倒的に視覚が受ける割合が高い。同じ内容を同じ調子で話していても、表情が相手にとって不機嫌にとらえられてしまえば、関係だってギスギスしてしまう。あなたが「あいつ暗いやつだなあ」と思う相手こそ、あなたのことをそう思っているかもしれない。意識して笑顔を作ろう。楽しいから笑顔になるというのは順番が逆。笑顔だから楽しくなるのが正解。ギスギスした人間関係はあんがいこれで氷解するかもしれない。むかしから「笑い顔に矢立たず」というしね。日頃から鏡を見て笑顔の練習をしておくといいです。顔のたるみ防止のためにも、ね。
2. やりたいことをやってみる、やりたいことが無くなる前に
こどもは他人の諸事情などおかまいなく、思うがままに「行動欲求」する。したいことをする行動欲求が全開の状態。けれどもしだいに失敗したり、痛い目にあうたびに自分が傷つくことを恐れる「自己愛」が育ってくる。大人の事情が理解できるのはこの自己愛のおかげだ。世の中は自分の思い通りにはいかない。大人になるにつけ「自己愛」が「行動欲求」を上回り、知らずストレスを貯めこんでしまうもの。ときには「これだけはやりたい」と自己愛を捨て、行動してみるといい。やらなかったことを、死を直前にして後悔している大人にはなりたくはないですよね。
3. 恋愛は病気 でも治らない病気じゃない
5人集まればひとりくらい「恋愛はゲーム」などというけれど、とんでもない。「恋愛は病気の一種」であるとぼくは思う。熱に浮かれているうちは判断能力も落ちるし、周りも見えなくなる。でも恋愛は不治の病はないから、熱が下がればやがて治る。心地いいときもあれば、痛みに胸を引き裂かれることもある。恋愛はまた、つねにバランスを欠く。ゆえに、相手に対して関心の低い側が二人の関係において主導権を握る。理不尽だが事実だ。より好きになったほうが相手の言いなりになりやすい。辛いところだ。だからいい関係でいるには、生活のすべてにおいて恋愛を優先させないこと。ひとりの時間や仕事も意識して大事にする。あなたは相手のものでもないし、相手もあなたのものではない。病気をこじらせ、高熱になってしまっては、冷めたときが悲惨だ。こじらせないよう、互いを尊重し思いやる。ここは前出の「自己愛」が必要です。
4. 人間関係はヨコでみる
人はたいてい組織に属している。職場ストレスのトップはなんといっても人間関係。組織というのはラインと呼ばれる指揮系統がある。でないとバラバラになるからだ。そこでうまくやっている人とそうでない人を見比べれば、人間関係をタテでみてるか、ヨコでみてるかの違いがあることがわかる。タテの関係とは、人間関係を上下に並べて序列をつけること。自分より下とみなした人間を見下し、上とみなした人に卑屈になる。職責の高い上の人ほどその傾向があるかといえば、あんがいそうでもない。人付き合いのうまいひとの特徴は、どの立場の相手もヨコにみて見下したりしないし、自分も見下されない関係を作っている。反面、「自分は見下されている」と思いこんでいる人にかぎって、人を見下す傾向にみえるものだ。タテかヨコ、あなたはさてどっちでしょうか?
5. 失ったことにいつまでもくよくよしない
思い通りにならない人生をなげく。これは本当に悲しいことだ。人生とは思い通りにならないものだ!とわりきるひともいるかもしれない。原因は「青い鳥」である。つまり高すぎる理想や、できもしない目標に縛られている。そのことで「今そこにある幸せ」が見えなくなっている。コップに半分入っている水を「もう半分しかない」と思うか「まだ半分ある」と思うかで、心は180度変わってくる。減った(失った)部分にばかり意識して、いつまでもそのことを嘆く。それはもうやめよう。意識を変えよう。まだ半分もあるし、これから満たすだけの時間もあれば方法だってみつかる。そりゃ落ち込むことだってある。いいじゃないか。伸びるためには、いちど姿勢を低くするものだ。笑って次に行こう。笑う門には福来たる。10年前、いきなり詐欺で2600万もの借金抱えたときも、振り返らずがむしゃらに働いて返した。笑いながら。だから当事者以外、周囲のだれもぼくがあんな状態だったことは知らないんじゃないかと思う。とにかくあの程度の額でよかった。1億円だったらムリだった・・いや、そうだとしてもいまもがんばって借金を返している気がする。