犬を観察していると、思わぬ発見がある。
たとえばあくび。犬があくびをするときは、眠いからばかりじゃない。いやがることをさせるとき、犬はあくびをする。苦手な人間や同類にであったときもそうだ。これは緊張をほぐそうと自然に出る反応。
ひとも実は犬と同じ。緊張すればあくびが出る。
あまり意識されていないけれど、緊張すれば口の中が乾く。すると乾きをおさめようと、あくびがでる。唾液腺を刺激し、唾液を分泌しようとする。なるほどあくびをすれば唾液がでる。涙だってでる。
この効果を逆に利用してしまおうというのががちがちに緊張をしているとき。あくびをしたくなくても、口を開けあくびをするふりをするだけで同じ効果が得られる。つまり緊張が一瞬ほぐれるのだ。まばたきを忘れるくらい緊張していたなら、ついでに涙腺も緩めてくれる。ぼくも人前でスピーチするなど、緊張を催す場面ではよく「あくびするフリ」をしている。アゴの緊張もほぐれるから、しゃべるのに都合いい。「手のひらに人という文字を書いて舐める」よりも効果がある。
ちなみに、逆にあくびを止めたいときは、上唇を舐めると引っ込む。それでも止まらないなら、意識して3〜4回、深い深い深呼吸すると、たいていとまる。
試してみてくださいね。
眠いときには寝るのが一番だけどね。
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