ドローンに関するニュースをよく耳にする。
4隅にプロペラを持つヘリ型の飛行物体で、空中で制止させたり、実装されたカメラで空撮することができる。運搬用に利用しようと、アマゾン社が研究開発をすすめていたり、ついには人間まで運ぶ計画なんてのもある。
軍事目的や偵察に使うむきもあるが、これはともかくとして、人は本能的になにか空に飛ばしてみたいんじゃないかと思う。ほんとうは自分が大空を飛びたいところだけど、それは無理なので代わりになにかを飛ばすのだ。飛行機やヘリに乗れば大空へ舞い上がるが、それは乗っているだけで自分で飛んでない。
ドローンにカメラが搭載されているのはごくあたりまえのことだった。ぼくたちはカメラを通じて流れる景色を眺め、地上を見下ろす。自らの手で操縦し、カメラの向きを変え、高度を上げ、水平移動させる。カメラが撮る景色はスマホの画面にリアルタイムに映しだされる。画質はけっして美しくはないが、そこがまたリアルなところである。自分が飛んでいる気に少しだけなれた気がする。
ドローンはいま、すごい勢いで進化している。ぼくが持っているParrot社のA.R.Doroneにも新型がでるようで、より安定した飛行と、高性能カメラが装備される予定だ。値段は7万円、これを高いと見るかどうかは意見の分かれるところだが、これまでの相場を思えば画期的である。だけど「じゃあ買うか」とはならない。いまのモデルもそうだけど、大きいから当然広い場所が必要になる。近くに広い公園もあるにはあるが、子どもたちが遊ぶ場所でDroneは飛ばしにくい。つい躊躇しているうちに、すっかり飛ばす機会を失った。
小さいDroneがあればいいのに、とずっと思っていた。手のひらにのるサイズで、気軽に持ち出せ、しかもちゃんと空撮ができる。2014年12月に発表されたZANOというナノ・ドローンはまさにこうした希望をかなえてくれるものだった。まだ製作中で、発売は翌年の6月とのことだったが、迷わず注文。4万円もするが、空中に自動静止させて定点撮影が出来る機能と、被写体と一定の距離を保ちながら追尾撮影できるという機能にあたまがくらくらし、ぽちっとカートに入れてしまった。
世界のあちこちに連れて行って、空から好きな写真でも撮れればと思う。
■ 今日のひろいもの Nano Drone “ZANO”
手のひらサイズのドローン。センサーとカメラが内蔵され、障害物を自分で回避しながら移動し、静止し、動画や写真を撮影する。12月に注文したが、手元に届くのは6月という。これからの注文だと出荷が8月とあった。大量生産に向かないらしい。
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