韓国人の8割が泳げないという。
無理もない。韓国では授業で水泳をほとんど習わないようで、プールのある学校は全国で1.4%しかない。
あの不幸なセウォル号沈没事故からそろそろ一年がたつ。あのとき、救難にかけつけた海洋警察の隊員の3割が泳げなかったという事実が笑えない。韓国の海洋警察とは日本の海上保安庁にあたる。それがつい2年前まで、採用試験に「水泳」がなかったのはどういうわけか。泳ぎに自信のない隊員たちは海に入るのをためらい、沈みつつあるセウォル号に乗り移れなかった、ということはないだろうか。
朴大統領はこれにキレ、まもなく海洋警察を解体し、「国家安全庁」に機能を移管した。かといってこの組織に泳げる人がいるんだろうかといまも心配である。
そういえば2014年末のカウントダウンで、道頓堀川に60人がダイブし、ひとりが溺死したという事件があった。亡くなったのは韓国人高校生。観光で大阪に来ていた。気の毒な彼もまた泳げず、命を落とした。
▲ 年末のカウントダウンで道頓堀に飛び込むひと
ちなみに不法占拠している竹島を守っているのも海洋警察だった。韓国海軍はだいじょうぶなのか?と思う。威勢よく軍艦に安重根だの独島だのいちいち日本人の気にさわる名前をつけるが、泳げないんじゃいかにもカッコ悪い。
日本にも不幸な海難事故があった。
1955年、瀬戸内海でフェリーと貨物船が衝突・沈没し、168人が死亡するという事件。しかも多くが修学旅行生であった。その反省もあり、小中学校で水泳の授業が定着したと言われる。ぼくが中学校のころは、瀬戸内海で臨海学校があり、島から島まで2kmの遠泳をやらされた。海はプールとはぜんぜん違う。塩水だから浮力は得られても、波もあれば水温の変化もあるから体力の消耗がひどく、泳ぐのにコツがいる。
セウォル号以後、韓国でも水泳の授業は始まったんだろうか?ひとごとながら、気になるのだ。反省と謝罪は、相手にさせるものと思いこんでいるふしがあるから。
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