いろんな雑誌を定期購読していたけれど、いまも続いているのは『NATIONAL GEOGRAPHIC』ただ一誌だけである。歴史、地理、生物、科学・・豊富なジャンルで飽きさせない。他では得られない類の情報も魅力だけど、なんといってもその写真の美しさに惹かれている。写真を眺めているだけで、意識は世界のかなたに吹きとばされてゆく。
ぼくは写真を撮るのも好きだけど、多くの影響をこの雑誌からもらった。アングル、カット割り、ひかりの加減・・写真の多くをこの雑誌で学んだ。もちろん「撮り方」なんてどこにも書かれていない。そういうのは写真を見ているだけでじゅうぶんである。
ともすれば、こじんまりと暮らしている。
そのことに不満はないけれど、定期的に世界をかいま見ないとどうにもおちつかなくなる。NATIONAL GEOGRAPHICのバックナンバーから一冊を手にとり、しばし眺めていると、視野がぱあっと広がる。あの感覚は言いようのない開放感をもたらしてくれる。こどものころ大好きだった動物図鑑や歴史年表、宇宙大百科などもそうだった。
▲ アルジェのホテルで自分撮り、ラマダンだった割に今見ると顔がふっくらしている気が・・
というわけで8年分くらいあるバックナンバーが棄てられない。たまに本棚から目をつむって一冊抜き、湯船に浸かりながらぼんやり眺めるのが至福のひととき。10月号の記事にはグルジアとチェルノブイリが載る。どちらも訪れた場所だけに、掲載された写真を見てはため息をつく。そうか、そう撮るのかあ、と。
*たまにはアートっぽく動画も載せてみました(30秒)。
多摩川グランド – YouTube
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