ペン・タブレットを使ってイラストを描くようになって10年がたつ。きっかけは手の痛みをかばうため、マウスの代わりにと使いはじめたこと。香港の深水埗にある電気街へでかけ、Wacom製のBambooというモデルを買った。タブレットの上で弧を描けば、パソコンの画面のポインターも同じ弧を描く。少しだけ感度に時間差があるものの、思ったより使い勝手がよかった。
▲ 撮影上、左手で握ったところ(実際たまに左手で描くことも)
▲ MacのAdobe Photoshop を使って描きます。写真も同様。
せっかくだからとそれでラクガキを描きはじめた。さすがに筆圧までは表現するなど高機能は期待できなかったが、ぼくにはそれで十分だった。折しもブログを開設しようとしたタイミング。ちょうどいいやと思い、イラストをモチーフにしたブログにした。2005年はブログの黎明期。それでも文章だけならゴマンとある。写真ブログも多くあった。ならイラストと写真ならどうだ、というわけである。なにか特徴がないと誰にも気づいてもらえないんじゃないか。パソコンでイラストを描き、写真と融合させた。不思議なものである。マウスを使いたくないからと買ったペンタブレットが、イラストブログの役に立つなんて。ペンタブレットはそれから少しずつ買い替えていき、今はWacom製のIntuos 5 を使用。無線で取り回しがよく左手でメニューを呼び出せるなど、妨げなく絵がかける。数年使い続けているうち、ペンそのものもすっかり手になじんだ。
iPadを手に入れてからは、なんとかしてこれを使って直接イラストが掛けないものか思案した。ペイントアプリは各社からリリースしていたから片っぱしから試すのだけど、高性能のものは動作が重く、簡易なものは欲しい機能が足りなかった。そのうちiPadは高性能になっていったので、高性能なペイントソフトもそれなりに使えるようになった。問題はペンだ。スタイラスペンはペン先が太すぎて、描いている線が隠れてしまう。これも手当たりしだい試し、やがては机の中でゴミになった。
先日発売されたばかりのWacom製 Intuos Creative Stylus 2というのを手に入れた。
▲ 付属のケースは替芯のほか、充電用のUSBケーブルも収まる “Intuos Creative Stylus 2″
ペンタブレットでお馴染みのIntuosモデルということで、なかなか期待どおりの使い勝手である。なによりペン先が細く、微妙な線を描くときにいい。筆圧にも敏感に反応してくれる。ペン先が硬めなのでiPadのガラス面でコチコチ当たるのが、ちょっと気になるといえば気になるくらい。
▲ 紙に書く感覚にだいぶ近くなったiPad用描画スタイラスペン
でもまあ筆ばかり選んでも、肝心の画力については上がらないのがちょっと。こればかりは自分でバージョンアップしていかないと、ですね。
▲ パソコン画面のものを少しだけ描き進めたものです
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