ある人から教えられ、耳をひっぱる。
耳ツボマッサージである。教えられたとおり、耳の上、まんなか、耳の下を親指と人差指でつまみ、強く外へひっぱる。たったこれだけのことなのに、目のかすみがとれる。目の隈がとれ、しだいに目の下のくぼみが薄くなるひともいるという。
耳には300個以上ものツボがあるという。ここを刺激すれば自律神経が活性化される。全身の血流が良くなり、整体エネルギーが高まる。ぼくたちのカラダは常にストレスにさらされ、いつのまにか歪んだりこわばったりするものだけど、耳ツボはこれらを修復し元に戻してくれる。でも300ものツボ、シロウトが覚えられるわけがない。覚えたとしても、とても自分で行えない。1ミリちがえば逆の効能だったりするからコワイ。
耳をひっぱるというのは、こうしたツボ群にひとしきり刺激を与えることができるんだそうだ。なるほど針でひとつひとつ刺激するよりは弱くても、なにしろカンタンに効果があるのはありがたい。
この耳ツボマッサージ。最近きゅうに顔が老けた、というようなひとにはさらに効果テキメンである。目尻が上がりほうれい線がうすくなり、たるんだ顔が上がる。じっさい、ぼくも「耳ひっぱりマッサージ」をするようになってから、顔のたるみがとれた気がする。ようするに自律神経が活性化し、そのため本来あるべきカタチに修復されただけ。でも、整形するしかないとあきらめていた人が、しなくてすんだという報告もあるそうだからバカにでいない。
【耳ひっぱりマッサージ】
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自分にも効果があるんだろうか?
と思ったかたは、まず片方の耳だけ「耳ひっぱりマッサージ」するといい。ひととおりやったら鏡を見る。左右に違いがあれば、効果アリだ。やったほう側の顔半分が少し上がっているように見えるひともいることだろう。
肩こりにも効く。回らなかった首が回るようになり、肩が上がらなかった人は上がるようになる。これもする前とした後を比べてみるとわかる。肩こり持ちのぼくは、耳をひっぱる前と後のあまりの違いにおどろいた。左右の首の回転が前とぜんぜんちがう。
つくづく自律神経はつくづく大事だと思う。
人間本来そなわっている自浄作用や整体作用は、世の中の「便利ぶり」と「過保護ぶり」に慣れすぎて、しだいにその機能を使う機会がへり、やがて発揮されないまま眠る。エアコン漬け、過食、スマホ依存・・・これらは自律神経そのものを蝕む。暑いときは汗を流し、たまには食事を抜いてお腹を鳴らし、一定時間スマホを切る。ちょっとくらい不便なくらいが、まっとうな健康にはいいのだ。
さしずめ、ぼくは旅に出ることに。
ちょっとした苦行である。
次回更新は、現地からお届け!?
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