トイプードル、ちびきち。
あろうことかたまに「似てますね」と言われる。
そう言われ続けていたからか「確かに似てるかも?」とある日、洗面台の前に立ちながら思った。だとすれば、どっちが似たのだろう。
先日、関西学院大学の中島教授によって「犬と飼い主は目が似ている」という論文が発表された。犬と飼主、40組のデータを使っての実験結果だそうだ。似ているのは目だそうだが、もともと似た犬を選んだからなのか、一緒にいるうちに似てきたのかはわからないという。そこが知りたいところだったんだけど。
人の顔は会っている人の顔になる。と以前、イラ写に書いた記憶がある。顔は鏡にも似て、見ている相手の顔を映す。表情を映すし、しぐさを映す。いい人たちに囲まれていればいい人になるし、悪い人に囲まれていれば悪くなる。そういうものである。
家に来たばかりのときは孫のような子犬だったのがもうすぐ7年。いつのまにか飼い主の齢に追いつこうとしている。
コンビニの前につながれおとなしく飼い主をまつ同じトイプードルを見かけた。ちびきちにはとてもできない芸当である。置きざりにしてひとり店にはいったりなどすれば、とたんに体がひきさかれんばかりの悲痛な声で鳴きわめく。そんな育て方をしたのだからしかたがない。家にいるときはいつも視界のどこかにちびきちがいる。ソファに座ればひざに乗る。安心したように肉球を舐めはじめる。
ちびきちのからだのいろんなところをあちこち触りながら、とくんとくとくと鳴る心臓の音を聴く。
もうすぐ7歳。
飼い主の齢にも似てくるなんて・・
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