まわりからどう見られているか?
そういうことに無関心でいられないのが日本人。みっともないことを恥じる気持ちもそんな国民性かもしれない「恥の文化」の国民性。周囲の評価をいちいち気にするタイプである。
だからこんな調査もある。
アウンコンサルティングがアジア10カ国、それぞれ100人におこなった意識調査である。
- 日本人が好きですか?
ほぼ8割前後のひとが日本人を「大好き」または「好き」としている。中国がほぼ半々、韓国は4割。
- 日本が好きですか?
ほぼ8〜9割のひとが日本を好きとし、なかでも「大好き」を選んだひとが5割を超える国が3カ国ある。中国は過半数以上、韓国は4割以下。
- 日本に旅行に行きたいですか?
ほぼ9割のひとが「とても行きたい」または「行きたい」を選択している。中国も6割を超える。韓国は一番低い結果だが、もっとも日本に訪れる外国人1位である。
- 日本商品・サービスは好きですか?
ほぼ9割のひとが「大好き」または「好き」を選択。中国ですら8割。韓国は7割以下。
ぜんたいを通じて、アジア各国はほぼ日本に対して肯定的。思ったより中国人の評価も高い。韓国人はあいかわらずといった感じである。調査時は2012年だが、今ならもっと低い気がする。
これはもう戦時中、日本人は朝鮮半島でよっぽど悪いことをしたに違いない。だからいまでも恨まれているのだろう。というのが欧米人の感想である。従軍慰安婦がそうだし、かつて植民地にしていたのだからと。これは日本人であるぼくたちの中にもいる。いまもいるし、90年代はもっといた。
日本が朝鮮半島を併合したのが1910年。以来1945年の終戦まで日本が統治した。よく韓国人が「日帝35年」と呼ぶのはこの期間をいう。
植民地といえば、宗主国が現地人を奴隷扱いし、土地のものを搾取するのがふつう。だのに日本は逆だった。当時の金額にして21億円、いまの価値で63兆円もあった。一日あたり45億円もの国家予算を朝鮮半島のためにつかっていた。食糧増産、道路や鉄道、エネルギープラント、学校、病院、工場、植林などである。
以下は結果である。
投資の結果があらわれていると見るほうが自然だ。食料が増え、病院ができて死亡率が減れば人口は増える。学校ができれば識字率は上がる。インフラを整え生産拠点を増やせば工業指数は上がる。それだけのことである。外国人がやってきて、自分たちは二流国民扱いされたかもしれない。反体制運動をして警察に捕まったかもしれない。だが大局を見ればわずか35年でここまで発展していった。工業指数の伸び率などは日本国内を大きく上回っていたくらいである。
史実がどうあれ、国民感情は教え方ひとつで大きく変わるのだなあと思う。韓国と同じように統治されていた台湾人の対日感情をみてつくづく思う。数十年にわたって、もっともお金を使い努力を費やした国にもっとも恨まれるという皮肉。加えて戦後、日本はさらに膨大な賠償金を韓国に払い、よくもわからず謝罪までした。それも韓国側が「カネを払い謝れば、もう金も謝罪も要求しません」と約束してきたから。
ちなみに、以上の調査は韓国のメディアでも紹介された。他国の日本への評価に信ぴょう性を疑うコメントが書き連ねてあるようだ。
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