始めても、長続きしない性分である。
ジムも通ったが続かなかったし、自主トレ系は効果が出る前にやめてしまう。そんなぼくがもう6年近く続いているのが Nintendo Wii Fit である。これをきっかけにヨガを始め、これまでしたことのない種類の筋トレをするようになった。自分の身体の動きが感知され、記録されるという新しい経験に夢中になったが、どうせすぐ飽きるだろうと思っていた。
ところがこれがそうでもない。
インストラクターのお姉さんの掛け声に合わせてカラダを動かすと、なんとも気分がいいのだ。伸ばし、ねじり、バランスを取り、反復する。お姉さんは、よければホメてくれるし、でなければダメ出しする。コンピュータだとわかっていても、これが心地いい。流れるBGMもポジティブな気分にさせる。関節をリンパがどぉーっと流れる感じや、ポキポキと骨や関節の歪みが矯正される音が小気味いい。
Wii Fit を買ったのは2007年の暮れ。途中、Wii Fit Plus にバージョンアップした。はじめのころは面白くて毎日やっていたが、そのうち週に2〜3回に落ち着いた。1回あたりだいたい30分程度である。それを約6年間続けた。一回にかける時間こそ「やらないよりマシ」程度かもしれないけど、時は金なり。習慣は力である。やらなかったら今の体型と姿勢にはまず保てなかっただろう。
筋肉隆々という目に見えるアウターマッスルではなく、Wii Fit はインナーマッスルをひたすら鍛えるしくみになっている。アウターよりインナーのほうが毛細血管が多いから、より多くの酸素を必要とし、より多くのエネルギーを消費する。つまり基礎代謝を増やし、基礎体温を上げる役目を果たす。太りにくいカラダにしてくれるのが Wii Fit というわけだ。
先日、上位機種である Wii Fit Uが発売されたことを知り(ソフトウェア自体は無料になった)、さっそく購入した。3万4千円もしたが、効果を思えば安いものである。家族がいるならひとりあたりコストは更に安い。パッケージの中にはフィットメーターという歩数計がついている。歩数や消費カロリーといった日々の身体ログが記録され、本体とシンクロさせて全記録を集計するしくみ。
▲ 新しくWii U Game Padの画面にも映し出される
▲ フィットメーターとGame Padの間でデータのシンクロを行う
▲ なおきんのほか、ちびきちの姿も。ちびきちの体重管理もしているので。フィットメーターはペットにつければ歩数も記録できる(しないけどね)
▲ Wii U本体にはこの他Hulu(画面は番組のひとつ『世界遺産』)や、スーパーマリオブラザーズ、Wiiパーティなどが組み込まれている
今後ますます不健康は高くつく。かつて入院した同輩を見舞ったときも、今まで出来たことができなくなるという恐怖に押しつぶされそうになると言っていた。ぼくぐらいの歳になると、カラダを動かすというのは「痩せたい」などという動機を超越してくる。
そのいっぽうで、健康でいることのハードルが下がったようにも思う。安いしカンタンだしほどほど楽しい。かつてWii Fit でできることを別の手段でやれば、かかるコストは数倍しちゃったかも?
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