自分のお腹が出てきた。
はじめ気のせいだろうと無視していたら、ベルトの穴がゆるめのほうにずれていることに気づく。脇腹の肉をつまめばずっしりとした質感。「ああ間違いなく自分は50になったのだ」と感慨深くなる。自分が気になるところは他人のも気になるものらしい。つい、同年輩くらいのおじさんを見るたび、視線はまっすぐお腹のほうに行ってしまう。
みんなそうなんだ・・
無意識にそうやって安心したいのかもしれない。だいたいにおいてぼくはやや細身の体型。だからお腹が出るとよけいに目立つ。まるで60年代アメリカのコミックに登場する銀行員みたいである。年をとるにつれだんだん新陳代謝が弱くなるから、脂肪が燃えにくくたまりやすくなる。Be Natural, まあこれが自然なのかもしれない。
だけど奮起一番、お腹を凹ます努力をせねばと思う。でないとアメリカンコミックではいつも脇役である。教えてくれる人なら周囲にいっぱいいるので、そのへんは恵まれている。「お腹、ふふふ、出たんですね、ふふふ」となぜか楽しそうである。
ドローイン(凹まして形状記憶)
そういえばこれ、ぼくもかつてやっていていつのまにかやらなくなっていた。立つ、歩く、座る、入浴中にとことあるごとにお腹を凹ます方法である。ふつうに呼吸をしながら数分間お腹を凹まし、その状態を形状記憶させておこうというものだ。階段の昇り降り中にやるとけっこう効果がある。しかも下腹部など出ている部分はなにも脂肪だけじゃなく、腸などの内蔵も含まれている。筋肉がゆるんであるべき場所に収めきれなくなる。いささかグロテスクではあるけど。
■より負荷の高いドローイン
- ひじ立てドローイン
- 上体起こしドローイン
■太りにくい食品
摂取カロリーばかりが強調されるけど、消化カロリーはもっと大事。できるだけ加工されていない食品のほうが消化にかかるカロリーは大きい。つまり太りにくいということに。
- ハンバーグよりステーキ
- パスタよりご飯
- 缶詰食品より生鮮食品
- 流動食より固形食
ついでに・・・
- 白パンよりライ麦パン
- うどんよりそば
- そばよりフォー
産地は寒いほど体を温めてくれる効果が高い。つまりカロリーを燃やしてくれやすいということ。
- かつおよりシャケ
- かぼちゃよりトマト
- バナナよりリンゴ
肉は色の濃いほど脂肪を燃焼させるL-カルニチン成分が多い。カルニチン成分の多い順に並べてみると・・
- マトン (208mg)
- 馬肉 (100mg)
- ラム (80mg)
- 牛肉 (59mg)
- 豚肉 (35mg)
- 鶏肉 (4〜9mg)
(出展: 100g当たりの含有量 ニュージーランド食肉研究所)
マトン(羊肉)のL-カルニチンの量がスゴイ。あの匂いがやっぱり苦手だが、カレーやジンギスカンなら美味しくいただけそうだ。トルコや北アフリカなどマトンが主食の人たちに痩せ型が多いのはマトンをたくさん摂るせいかも。ダイエット中だからと、チキンの胸肉ばかりを食べていても、意外と効果は薄いのかもしれない。
また「つきあい続き」で太ったという男性や、ストレスでつい「とりあえず飲み」してしまい、太ったという女性も少なくない。倒れるまで朝まで飲むと豪語するのは、若い女性のほうが多いのではないかと思うほどだ。早めの出勤をしようと始発に近い電車に乗れば、そんな女性グループと出くわすこともある。
飲みたいときはとことん飲めばいいと思う。肝心なのは翌日だ。飲み過ぎたり食べ過ぎたら「翌朝の朝、昼食は抜く」覚悟でいたらいい。夕方までは水だけで過ごすのだ。これなら脂肪は溜まらず燃焼してくれる。ちなみに食べたものが体脂肪になるには2週間程度かかるという。脂肪は肝臓にあるうちに燃焼させてしまえば、体脂肪は増えないということである。次から次へと絶え間なく送り込まれるから、肝臓は処理しきれず疲弊し未燃焼の脂肪がどんどん溜まっちゃうのだ。
というわけで、ドローイン復活 & どうせ食べるなら脂肪燃焼食品で、食欲の秋をのりきろうと思う。このままじゃ、年末年始までにベルトの穴が足らなくなりそうだから。あなたにもしその傾向がみられるようなら、いっしょにがんばりましょうね。
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