毎朝毎晩、欠かさず豆乳を飲んでいる。
おかげで肌がツヤツヤだ(脂っぽいだけかもしれないが)。ほんとうは牛乳が飲みたいのだけど、これが飲めない体質である。たぶん小学校のときの給食時間にクラスメイトたち笑わせ、鼻から牛乳を吹き出させていた罰が下ったのかもしれない。というのは冗談で、ほんとうはお腹の調子が悪くなるからである。「豆乳のほうがヘルシーだからでしょ?」と言われることがあるけど、一長一短あって豆乳のほうがよりヘルシーとは一概に言えない。
牛乳には乳糖が含まれる。
間違えては困るが乳頭ではない。乳糖を分解して消化する酵素をラクターゼという。これがないと消化されない乳糖が大腸にうようよしている細菌と反応し、膨大なガスを発生させてしまうのだ。ゴロゴロの原因はこれである。「なおきんはラクターゼがないのか?」と思われるかもしれないが、ほぼそのとおりである。あってもすごく少ない。これはあなたにもあてはまるかもしれない。「ラクターゼは赤ん坊の酵素」と呼ばれ、15才になるころには赤ん坊の10分の1にまで減る。ぼくなんかはもっと減ってしまったのだろう。乳糖はラクターゼによってガラクトースという成分に変わるが、これは幼少の一時期だけ、脳髄や細胞壁の構築のために必要だ。以後は必要ない。
ラクターゼが減っていくのは、子供に「乳離れ」を促すためでもある。本能的にミルクをほしがらないよう体質がかわるのだ。たしかに母親にしたっていつまでも母乳を要求されては身がもたないし、乳が出てれば次の妊娠だってできない。つまり自然の摂理である。人間だけじゃなく、動物など哺乳類ぜんぶがそうだ。だから成犬や成猫にミルクを与えてはいけません。ひどい下痢で死んでしまうことがあるからだ。
でもまあ、いくつになっても乳離れしない子供のような大人はいるし、おっぱいが好きでしょうがない大人もいる。「おっぱい星人」とも呼ばれ、世の女性たちを敵に回している。
どちらかといえばぼくは巨乳好きではない。もしかしたらラクターゼが人より少ない体質だからかもしれない。ということはつまり、牛乳好きな男性は巨乳好きであり、マザコン気が強めなのかもしれないな、と思う。女性のかたは、男の品定めにぜひ「牛乳はお好きですか?」と、聞いてみて欲しい。そいつの性癖がどうだったか、実験後(?)ぼくだけにそっと教えて欲しい。女性の胸ばかり見ているO氏には、こんど直接聞いてみることにする。
調査結果についてはまた!
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