仕事をしているあいだ、ちびきちを
最寄り駅の託犬所にあずけている。
あずけ始めてから、もう5年になる。
留守番させときゃいいじゃない、犬なんだから
周囲から半ば呆れたように云われるけど
人間の1年間は、犬にとっては7年間。
12時間の留守番は、3日半の長さに相当する。
と考えればさすがに不憫である。
5年も通えば、そこは第二の家。
しかもそれなりに古株である。
そこには仲のいい友だちもいて、
うち、色違いのトイプードルとは
4年ものあいだ、いつも一緒にいる。
ガールフレンドといっていいだろう。
でもちびきちは、そっけない。
いつも一定の距離を保っている。
二匹、なかよく並んですわり
たまにそっぽを向いたりもするけど
おなじ景色をながめてる、二匹して。
こころなしかさっきより
少しだけ距離がせばまった
4年といえば、犬にとっては28年間。
短くはない時間を、過ごしてる。
十数センチだけ離れて、これからも。
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