フォトブックを注文してみた。
自分の撮った写真を自由にレイアウトし、そのまま「写真集」として製本するというサービス。注文やデータの渡しはすべてネットで行われる。あらかじめテンプレートが用意されていて、10分ほどで作ることもできる。もちろん、じっくりとこだわりの一冊を作ることも。判型や表紙をハードにするかソフトにするかなど、予算やスタイルに応じて選べるのもいい。
かつてないほど人類がカメラを持つようになった時代。だれでも気軽に写真が撮れるようになった。カメラの性能もどんどん上がり、ソフトも豊富でカンタン。でも撮った写真はデータで保存され、ほとんどの場合、液晶画面で見ることになる。それもいいのだけど、写真はやっぱり紙に印刷されてこそ本物という気がしないでもない。とくに美しくレイアウトされた写真なら、できれば紙で持っておきたくなるものだ。ひと手間かかっているぶん、ありがたみが違う。
昨年の夏に訪れたコーカサスの国々。
実は旅に出る前から、そこで撮った写真でフォトブックを作ろうと決めていた。それで作ってみたら、やっぱりよかった。パソコンで見るより格が違ってみえる。同じデータのはずなのに、写真の質が上がり上手に撮れたように感じられた。
幸いなことに写真好きの父親を持ったため、自分の子供の時の写真は全て写真アルバムに収められ、大事に保管されている。昭和の時代にデジカメはなかったから、写真はすべてプリントされ、アルバムにペタペタ貼られている。台紙がいささか変色し、シミまでついてるが、それも含めて親には感謝している。いまの子供がやがて大きくなって親に感謝するにしても、紙の写真アルバムは有効であると思う。
ぼくのフォトブックはApertureというソフトで編集し、フォトブックサービスでAppleに注文した。注文して4日後には送られてきた。早くてなかなか便利である。難を言えば、値段が少し高い。大判70ページのボリュームで一冊、7000円近くもした。色々と調べてみると、もっと安いサービスもあるようだ。円安が進み、紙もインクも値上がり傾向にあるから、この先それほど下がらないかもしれない。
今回作ったフォトブックはオトンにプレゼントしようと思う。
70を超えるオトンはいまも趣味で写真をやる。ときどき自分の撮った写真を額に入れ、ぼく宛に郵送してくる。その御礼返しにしようかと。小さなメモを同梱し「あなたの持つ大事な才能をひとつ分けていただきました」と一筆、添えて贈ろう。と思ったけど、思った瞬間、赤面したのでやめました。ふつうに「お元気ですか?」だけにします。
▲ Made on a Mac
主なフォトブックサービス
調べたらAppleの他にもいっぱいあるんですね。Cocoalはいま半額キャンペーンで安くて仕上がりもいい感じ。スタイリッシュな装丁が選べる”Photoback“は96ページもある文庫本サイズも選べて、エッセイ本や俳句本などを作るにはいいかも? かつて写真スタジオにネガフィルムを持ち込んで作っていた時代(いつだそれ?)を思えば、ずいぶんと手軽になりましたね。ちびきち写真集でも作ってみるかな。
どうか、よい週末を!
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