我が家にちびきちがやってきて、はや4年。
そりゃまあ、手間もおカネもかかるけど、
こいつのおかげで、日々のストレスが減った。
これはなにも「癒される」だけが理由じゃない。
ひとはだれも、
自分の存在が希薄になるとストレスが生じる。
無視されたり、ないがしろにされたりすると
不安を感じて、これがストレスになる。
忙しかったり、人前で緊張したりするより、
評価されなかったり、社会に貢献できないほうが
意外とストレスがたまりやすいのだ。
髪型をひんぱんに変えたり、
ひどく厚化粧がちなひとは、
案外ストレスが原因かもしれない。
自分の存在をアピールするのは
ストレスから逃ようとする本能でもあるからだ。
ぼくにとって2007年という年は、
それなりにストレスを感じやすい時期だった。
原因は仕事。あの年のぼくの仕事ぶりは最低だった。
いったい自分はこれまでなにをやってきたんだと
今だから言えるのだけれど、毎日悩んでいたのだ。
きっとそれまでが凄まじかったからかもしれないし
サラリーマン生活に馴染めなかったのかもしれない。
ちびきちが我が家にやってきたのは、そんな時だった。
▲ ブリーダーさんから手渡されたばかりのちびきち(生後2ヶ月)
無条件に自分の存在を喜んでくれるちびきち。
後ろの壁が透けて見えるほどの存在だった自分が
ほんの少し、持ちなおしたように思えた。
単に、日本の生活に慣れただけなのかもしれないけど。
ともかくその時は確かに
こわばりがほぐれ、ふっと軽くなるような
不思議な感触が身体にあった。
どんな些細なことだって、
自分が存在してもいいという確信を持つことは大事だ。
ドイツのホームレスは、よくイヌを連れていた。
その気持ちが、ぼくにはとても良くわかる。
▲ こうやっておでこをくっつけちゃうのが、どうやらぼくのくせのようです
▲ ねえね、なんでにんげんってストレスなんてあんのかな? さあ、ムダにせがたかいからじゃないの? うん、たしかにたかいところはストレスあるよねー。 そうだ、コワイねー。 コワイわよねー。
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