あなたは一日何時間、テレビを見ますか?
という質問に「2〜3時間」と答えたなら
あなたは典型的な日本人といえるかもしれない。
かつて、日本人のメディア接触時間は1日平均5時間20分。
このうちテレビは3時間弱、約半分を占める。
ここ10年間、大きな変化はない。
だが、2010年から変化の兆しが見られる。
まず、メディア接触時間が平均で30分増えた。
パソコンが10分、モバイル端末が20分、それぞれ増えた。
それまでなく、2010年以降に急速に増えたことを思えば
ツイッターやフェイスブックなどのSNSが思い浮かぶ。
それからiPhone4やiPadとアンドロイド端末機の普及。
■ 日本人の1日あたり平均メディア接触時間
【博報堂DYメディアパートナーズは「メディア定点調査2011】
まったく使わない人も多い中で
30分も平均時間が増えたということは、
使える人は、数時間も使っている可能性がある。
アメリカでHulu(フールー)が流行り始めたころ
日本のテレビ局に勤める友人に
「どうして日本はドラマのオンデマンドTVがないんだ?」
と聞いたことがある。
きっと「著作権」がどうのこうのいうのかなと思ったら
「視聴者のテレビ放送をみる時間が減るからだ」と答えてきた。
なるほどオンデマンド放送に視聴者が取られてしまえば
肝心の番組の視聴率が減ることを危惧しているのだ。
当然スポンサーも付きにくくなる。
だけど時間枠を埋めるだけの「どうでもいい番組」ばかりを
放送していれば、どのみちテレビの前から視聴者はいなくなる。
いたとしても、テレビは消し忘れているだけで、
視線はネットのほうばかりを見ているだけかもしれない。
あんがいHuluあたりは、ワンセグ代わりにスマホで視聴する人が多いかもしれない。そのせいか、Wifiがない場所でも3G回線で視聴できるよう、工夫がされている。
個人的には「70年代」「80年代」といったふうに、年代別に当時のテレビ番組ばかりをオンデマンドで見られる配信サービスなんかがあるとうれしい。ついでにいえば、古いほど月額料金を高くしてもいいかもしれない。
70代以上のテレビ視聴時間は、それだけで6時間を超える。
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