半径30cmの世界

適度な距離というのがある。
人との距離、モノとの距離。
もしかしたら
自分との距離、なんてのもあるかもしんない。
遠すぎても、近すぎてもいけない距離。

そんな距離感覚というのは、長年生きているうちに
だんだんと、経験則的に、身につくものだ。

身につく といえば
ぼくたちを成しているのは、みのまわりにある
日常の、なんでもない、なんてことのない小物たち
なんじゃないかと思うことがある。

たとえば、あなたの半径30cm内にある道具や食べ物。
意識することなく手にしたり、食べたり、嗅いだりする
とりたてて意識するでない、なんでもないモノたち。

例えばぼくの身の回りにあるものは?
ぼくはおもむろにそう思い、やおらカメラを取り出して
そのへんのモノを写真におさめてみました。


Apple Macbook Air 11″】
まずパソコン。これはマックのなかでいちばんチビッコモデル。起動に時間がかからず、軽いから持ち歩いても膝の上に置いても、気軽に使えるのがいい。バッテリーのもちもまあまあ。つかうほどになじみます。


iPad2 ホワイト】
あるときは雑誌、あるときはモニター、写真アルバム、または画板がわりにつかえるエンタメのためのいちまい。デジタルなのに、とてもアナログな使い勝手なのです。


iPhoneとカシオのデジカメ】
どちらもGPSがついてて撮った場所が自動的に記録されます。「この場所覚えておこう」てなときは、以前は住所をメモしておいたもんですが、いまは写真をパシャリ。地図上でその場所を表示してくれる。方向音痴にはもってこいのツール。そういえば電話で使うことは月に数回程度です。


【スタバのマグカップ】
もう何年も手荒に使っているけど、ふしぎと壊れも欠けたりもしない丈夫なカップ。休日の日など、ぼくはいちにち何はいもコーヒーを飲むので、稼働率は常に高いです。コーヒー豆はスーパーの特売品。いろいろ試したけどこれがいちばんうまいです。


【掃除ロボット ルンバ】
足元でアヤシく光っていて、とつぜんピーピーピーと鳴りはじめると、ウイーン・・と動きはじめます。ごつんごつんと壁にぶつかりながらひととおり掃除をし、電池がなくなると勝手に充電器にピットインして自らを充電。そのあいだ、オレンジのランプが点滅して、まるでイビキをかいて眠っているようにみえます。


【古いフロアランプ】
いつしかランプシェードも取れて、電球むきだしなちょっと朽ちた感じのランプです。そのうちシェードを買おうと思いつつ、もう2年もこのまま。そのうち、まっいいか、読書灯にはじゅうぶんな灯だし・・ということで、このまま。


【ダンベル、ベンチ、フロアマット】
週に何度かは筋トレをします。筋トレといってもあまり筋肉がつくのは好きじゃないので、さらっとすませ、主にストレッチを中心に30分ほど。人生折り返し地点を超えると、こんどは縮み始めるのでストレッチはかかせません。


【バナナ】
バナナスタンドにぶら下がるバナナを朝、晩、欠かさず食す。ミキサーにこれと豆乳、ヨーグルトなどを入れてかきまぜイッキ飲み。たまにパウダーのプロテインかアボガドを混入したりします。この習慣を始めてからふしぎと炭水化物が欲しくなくなりました。ご飯は茶碗半分も食べないくらい。おなかはぺったんこになりました。バナナダイエットはホンモノ? ちなみに産地はフィリピン産がおすすめ。エクアドル産はひどいけど。


アミノ酸亜鉛
以前の記事で書いたとおり、これも欠かしません。身体を作っているのも脳が欲しているのもタンパク質。亜鉛は脳にも、アッチのほうも、抜け毛にも効く。しかも安い。


マイクロソフトXBox
ビジネスではあまりお世話にならなくなったマイクロソフト。代わりといっちゃなんだけどゲームではたまにお世話になってます。日曜日の早朝はこれで太平洋戦争を再現。画質がいいのでDVDプレーヤーとして使うことも。それにしてもこのコントローラーのデザインが好き。


【パフューム】
ムスク系は生理的にどうもダメで、ささらずライトに香るのが好き。といっても肌に直接つけず、ハンカチや上着のウラにさらっとね。だから洗いたての香りのようなクリーンのWARM COTTONは頻度高く使用。あとはドイツ時代からのなじみある4711。このジントニックのような香りが鼻先をくすぐると、まだまだ負けないぞという気になります。

ぼくらはモノを選んでいるつもりでいるけど
ほんとうはモノに選ばれているんじゃないかと思う。
そばにいて、長い時間をかけて、その人を形作るのだ。

なんでもないものだけど
半径30cmにあるものには要注意である。

■ ちびきちの半径30cm

だいてよし、なげてもらってよし ぼくのそばには、いつもこいつがいるんだよ

7 件のコメント

  • えへへ、一番乗り!
    人との距離、悩みます。距離を保って自分の世界の構築を試みるのですが、なかなかそっとしておいてくれません。いずれにしても、互いに特徴のある生活を営めるのは回りの人たちのおかげ、っていうことが分かりました。

  • 経験則的にこれくらいの距離がいいとわかっていても、
    意に反して近づいてしまい切なくなる。自分の気持ちとの距離が解読不明になり溜息ばかりです。

  • こんにちは。

    僕のまわりのモノを確認したらBVLGARIの財布とギャラタブにPocketWifiと酒の空き缶がばかりでした。

    最近よくプラダスポーツのバッグもよく使いますね。

    モノはそれくらいかなぁ?

    SNS等の活用で思った以上に顔も知らない人の「本音」に触れて不思議と「寂しさ」が遠くに行ってしまった感じはしますね。

    でも生身のコミュニケーションは減りましたね。

    初めは違和感があったのに慣れていく感覚が妙に怖く感じてしまう今日この頃、アナログでいたいと思うのは歳をとったから?

    しかし今回の「写真」はどれも風情があって涼しげ。

    しばし暑さをわすれましたよ。

    それではまた。

    失礼しました。

  • どのお写真もセンスが良くて素敵ですね。じさんのコメントにあるようにホントに涼しげです。
    うしろ姿のイラストなおきんboyもんきーちっくでかわいいです^^

  • 昔の同僚さん、一番ゲットオメデトさま!
    まわりがなかなかそっとしてくれないのは、淋しがりやさんだからです。特徴のある生活を営めるのは、もともと本人が特徴があるからだと思います。よかったですね。
    ——————————-
    gioさん、ああ、なんだか大人なコメントですね。ちょっと重たい恋をされているんでしょうか。恋心というのは、まるで合わない眼鏡をかけているような、焦点の定まらなさがありますよね。距離だってそりゃあ測り間違えちゃうもんです。
    ——————————-
    じさん、半径30センチ以内にある持ち物で、その人がどんな生活をしていてどんな性格をしているのか、ちょっと垣間見えるもんです。じさんのとりあげた持ち物だけで、なんだか人物像がみえてきましたから。写真への言及、ありがとさまです。
    ——————————-
    jamさん、今回のお題に際し、写真についてはクールアングルに凝ってみました。評価いただき、うれしいです。ホワイトバランスの手法をいろいろ試してみたかったんです。写真撮影って、イラストを描くときのアングルにいい勉強になります。

  • 私の30cm以内には、
    2008年の12月に買ったアルミのMacBook…
    それにつないだ27インチのNECのディスプレー
    それを買った時のポイントで手にれたCanonのスキャナ、
    そしてiPad2でした
    あと、絶対に一生行くもんか、と思っていた、去年のハワイへの家族旅行の写真もありました。
    今はハワイに住みたいです(笑)

  • タイさん、なんだかぼくの半径30cmと似たようなアイテムが並んでますね。ハワイについてはぼくもその考えでしたが、去年の正月に訪れて少し考えが変わりました。あの風にはなにかしら感じさせられるものがあります。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。