空前絶後
と呼ばれる東日本大震災の被害額。
ほんとうに空前絶後なのかな?
と疑問に思い、調べてみた。
被害予想額は25兆円かかるといわれる。
国家予算のおよそ25%である。
阪神淡路大震災の被害額は10兆円。
当時の国家予算の7%だ。
たしかに大きい。だが空前絶後ではない。
関東大震災の時の被害額は国家予算の300%
なんと3倍もかかったのである。
復興予算はしかたなく外債でまかなうことに。
つまり海外の市場から借金したということだ。
ニューヨークから調達し、ロンドンから調達した。
この時の金利は8%もした。
1923年当時、日本はまだ信用が低かったのだ。
▲ 関東大震災時の浅草付近のようす
▲ 同じく上野広小路付近のようす
それが21世紀の日本はどうだ。
25兆円必要でも外国からの借金は必要ない。
それどころか、新たに国庫から出さずとも
外貨準備高の90兆円(米国債)を切り崩してもいい。
なんてことを言うと、米国は真っ青になり
強権を発動してでも絶対阻止してくるだろうけれど。
ともあれ、25兆円の復興資金は
公共事業という形で進められるということだ。
いわば、別の形の金融緩和策である。
カネよりモノの価値が上がるから、
デフレ対策にもなって一石二鳥である。
つまり被害額でみれば
関東大震災こそが空前、いまなお絶後である。
東日本大震災ではない。
いったい「空前絶後」だの「想定外」だのと
大騒ぎしているのはどこのドイツ人だろう?
犯人はマスコミだが、彼らはただの拡声器、背後に
「増税やむなし」のすりこみをしたい人たちがいる。
教え導く立場にいる国のエリート集団。
彼らは「定説」や「常識」に取り憑かれている。
だけど、いざという時には頼りにならない連中だ。
日本だけではない。
世界中どこも似たり寄ったりである。
たいていの国では国家エリートたちが愚民政治を行い、
自分たちが好きほうだいできる環境を作り上げてきた。
これが各地で起こっている暴動の元凶である。
日本では逆で、政治をする側が愚かである。
だから日本では暴動が起こらない。
無能な指導者が、むしろ日本にはお似合いである。
日本が繁栄してきたのはこの人達のおかげなのだから。
親はなくとも子は育つ。
自分たちがしっかりしなくちゃ、と思うからだ。
一部のエリートがりっぱな国よりも
大衆がりっぱである国のほうが、ずっといい。
東日本大震災であらためて確認したのはそのこと。
世界が賞賛したのはそんな日本の大衆であった。
ましてや東北人であった。
危機を前にあたふたオロオロしていたのは誰か。
さっさと逃げ出したのは、どこのどんな人達か。
どさくさにまぎれて、日本にミサイルを向け
偵察機を飛ばしていたのはどこの中国人か?
天災とは不思議なものだ。
人間の本質を、これほどまでにあぶりだして見せる。
これからも、たぶん、ずっと。
くり返し、震災で亡くなられた方のご冥福をお祈りします。
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