ぼくと同年代のオジサンは、オーディオ好きなはずである。
若くて時間のあったころはアンプに凝り、スピーカーに凝り、
イコライザーやら、カセットデッキやらにこだわった。
ステレオコンポに20万円かけるなんてのはざらで、
学生なのに100万円近くかけてそろえていたヤツもいた。
家賃4万円のアパートに住みながら、である。
案のじょう、近所から苦情がきて
聴くのはもっぱらヘッドフォンというありさまであった。
「エア・チェック」などという、
FMラジオ番組をカセットに録音することに青春を燃やし、
女の子知らずなまま終えた学生時代を後悔しているオジサン
も、中にはいるだろう。
ワウフラッターがどうの、デジベルがこうの、
なんてのが、甘酸っぱい想い出というのもつらい。
いまではもっぱらヘア・チェック、というのも物悲しい。
時代は進化しているようで、いっぽうで退化もしている。
たとえば最新のiPodの音質は、
古いCDプレーヤーのクオリティに劣る。
しょせんは質より利便性を優先した
「音楽の圧縮データ」にすぎない。
それでもぼくは日常、
音楽のほとんどをiPhoneで聴いている。
かつてレコードを買わなくなったように、
CDを買わなくなって久しい。
おまけに、ダウンロードで買うアルバム枚数は
ひと月あたり、CDのそれを超えた。
外はベッドフォンで音楽を聴き、
家では外部スピーカーで聴く。
これが意外にむつかしい。
お目当てにかなうスピーカーが見つからないからだ。
多すぎてどれがいいのかわからない、というべきかも?
どちらかといえば、ぼくはオーディオには無頓着である。
気がつけば、家にはステレオコンポすらない。
条件が合えばそのうち買おう、と思っているうちに
別になくてもいいや、と思うようになっていた。
そんなぼくが見た瞬間、即効で買ってしまった逸品。
PIONEER iPod用スピーカーシステム XW-NAS5
まず目を惹く流線型のデザイン。 余分なスイッチもパネルもない。
それから「なんなんだこれは!?」とおどろくほどの音のよさ。
タイトで暖かみのある低音に、素直でのびのある中・高音。
Boseよりいい音じゃん!とか思う。
△ 裏面にはビデオポートまで用意されているので、iPhoneのビデオ動画をテレビでみたり、テレビのスピーカーシステムとしても使えます
△ キャビネットが二重構造で強度があるため、底のウーファからの低音に透明感があります。デザインもまた音質に好影響を与えているようです
そしてうれしいのが無線(ブルートゥース)に対応していること。
これでiPhoneをDocに搭載せずとも、手元で操作できるのだ。
加えて、家中のMacやWindowsPCから音を飛ばして聴ける。
うん、これすごく快適。
音にうるさいオジサンも、インテリアに一家言あるオネエサマも
これは満足してもらえるにちがいない。値段もまあまあである。
かつては、居間にでーん!と構えていたステレオセット。
狭い部屋に場所をとって並んでいたレコードやCDラック。
いまではiPhoneと、このパイオニアのNAS-5だけ。
シンプルだけどじゅうぶんだ。
それにしても、パイオニアっていいメーカーだと思う。
もし、iPodやiPhone用のスピーカーをさがしているのなら、
この製品は検討の余地ありです。
また、「自然の音に癒されたい」てなかた、
同社のHPからは”Sound Lab.”という無料プレーヤーがあるので
ここからダウンロードして聴いてみてください。
都会に疲れると、こういうのに癒されますよね。
■ ちびきちの昼ね
ぼくのすきな音楽はボサノヴァ。ここちいいから、すぐにねちゃうんだけどね。
記事内容とトップイラストがぜんぜんあわなくてすみません。記事はストックしてあったものでイラストはリアルタイムで描きました。風邪がながびいて辛いです。みなさまもどうかご自愛くださいね
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