朝食をとらなくなって20年が過ぎた。
でもそれが原因で病気になったり体調不良になったことはない。
もちろんまったくとらないというわけではない。
たまの休日の朝、もしくは旅先のホテル。
そういうときには、せっかくだからと食べることもある。
まわりは異口同音に「朝食をとらなきゃダメだ」という。
健康になれないし、長生きできないとまでいう。
ほんとうかな? と思う。
朝食はほんとうに身体にいいんだろうか?
また、「朝食は太らない」というひともいる。
これはただの個人差だ。 あるいは職種による違いだ。
午前中、座ってばかりの仕事ならば、確実に太る。
現代人はただでさえ過食だ。 とくに先進国ではそうだ。
過去数十年、高カロリーな食品がどんどん安くなっている。
舌も肥えている。 安くておいしいものが楽に手に入る。
そして、好きなときにどこでも買える。
「自分が何をしたらいいのかわからない」
そういう人は、やっぱり多い。
甘やかされたり満たされすぎれば、自分の欲望に鈍感になる。
「快」を求めなくなると、人間はしぼむ。成長しなくなる。
いっぽう、おなかが空けば「快」を求めやすくなる。
よく、「ハングリーでいろ」というのはそのためだ。
「空腹で仕事にならない」というのは意外と心配ない*1。
仕事で緊張すれば食べることを考えているヒマなんてないし、外からエネルギーが得られないとカラダがあきらめちゃえば、内から、つまり体脂肪の燃焼が始まって、ケトン体という物質が生まれてくる。
このケトン体が空腹感を抑え「心地よいハングリーさ」を醸成してくれるのだ。
案ずることはない、人間の身体ってほんとよくできている。
また空腹感を覚えると、腸の中でモチリンという化学物質が分泌される。 これが腸の蠕動運動を促し、体内の悪いものを外に出し、整腸してくれるのだ。 おなかをすっきりさせ、カラダを強い状態にする働きがある。
ある種の人々が「断食」をするのはこのためだ。
ともあれ一日に数回は「空腹感」をカラダに与えてやる。
それが最もエネルギー燃焼率の高い午前中なら最高だ。
朝食をとらないことは身体にいいこともあるのだ。
とくに飽食の時代にあっては。
でもビタミン、ミネラルはサプリメントでしっかり補給すること
*1:ただし、会議中におなかが鳴らないよう、午前中の会議が始まる前に少し胃になにかを入れたりしてます
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