2009.10.31 2015.11.19 ライフスタイルなおきん

「趣味は？」と訊かれて・・・

ぼくがもっとも不得意とする質問のひとつに、「あなたの趣味は何ですか？」というのがある。

これは本当に困る。そしてたいていうまく答えられない。
そもそも「趣味」というのがわからない。
好きなもの？
多くの時間を割いているもの？
いちばんお金を使っているもの？
習慣的にやっていること？

新しい職場や、初対面で、あるいはお見合い（？）などで、趣味を聞かれるシーンは多い。「ゴルフです」と答えれば相手も納得してくれるのだろうが、ぼくはゴルフはやらない。サーフィンもラグビーもやらない。いっそ、やっとけばよかったと思う。少なくとも「趣味は？」と聞かれて困らないだろうから。

音楽鑑賞、映画鑑賞、読書・・・　
はたしてこういうのを趣味といっていいのかどうか、迷う。それになんだか履歴書に書く模範解答みたいだ。
旅行？
たしかに旅行は好きだけど、どちらかといえばリフレッシュに近い。あるいは自分に渇を入れるためだ。カメラに一家言あって、「写真を撮りにマダガスカルへ行ってきました」というのなら、あるいは認めてもらえるかもしんない。もっともこの場合、「旅行」じゃなく「写真」が趣味になっちゃうわけだけど。

ブログ？
ああ、その手があった。でもぼくはあまりブログをやっていることを公言していない。していないけど、たいてい知り合いは知っている。教えてなくても知っている？なぜだろう？

イラスト？
この程度の技術で「趣味」と答えたら、ちゃんと描いている人たちに面目が立たない気がする。でも最近は開き直って、楽しんで描いてます。待てよ、そういうのを一般では趣味と呼んでるのかな？

ロックバンド？
うん、それがいい。でも、今は活動休止状態だ。それに、突っ込まれるとなかなか答えにくいものがある。だいいち東京に住み始めてからは、数回ほどスタジオに入って音を出しただけである。本来のバンド活動とは、ほど遠い。

せめて収集癖でもあれば「○○集めです」とどうどうと言えるかもしんない。まてよ、それなら小学低学年のころに「仮面ライダーカード」を集めていた。あれは趣味だったのだろうか？うん、たぶん趣味だ。なにしろ600枚以上集めていたのだ。クラスの友達からいつもうらやましがられていたし。
我ながら、ちょっとした英雄体験である。他に自慢できるものはなかったが、これだけは自信がある。

小学生のころは仮面ライダーカードを集めていました。

いまのところそれがぼくの趣味である。
次に訊かれたら、そう答えようと思う。