ビールが苦手なぼくは、たとえば宴会ではたいていまわりと違う飲み物で乾杯している。
居酒屋では焼酎かハイボール、イタリアンやフレンチでは白ワインかシェリー酒。 バーではご存知ジャックダニエルズ。
そして焼肉屋ではマッコリが多い。
マッコリを飲み始めたのはちょうど香港に移り住んだ時期と重なるから、もうすぐ10年になる。 マッコリ、ぼくはまずその語感が好きだ。
まったりとモッコリの間。 なんだかくつろげる気がしてくるではないか。
もともとぼくは濁り酒が好きである。 ふだん飲まないビールも、ミュンヘンのヴァイツェンビールはよく飲んでいた。 発酵途中の酵母が濃厚で、なんとも香ばしい味がするのだ。 悪酔いするから注意が必要なんだけど。
香港でマッコリを注文すると、店員から変な顔をされることがあった。 知り合いの韓国人からは「これって、老いた労働者の飲み物よ」とからかわれた。「あなたまだ若いのに」と。
たしかに労働者の飲み物かもしれない。
韓国では「100mlで10円するかしないか」で、ものすごく安いのだ。 原料はもち米やうるち米、麦、小麦粉などを蒸したものを、工事と水を加えて発酵させたもの。 どれも農村でも好きなだけ手に入るから、農民が自分たち用に醸造していたといわれる。
安くて栄養豊富。 アルコール度も低い(6〜7%)。
約10種類のアミノ酸に自然発酵した乳酸菌やタンパク質。 食物繊維やビタミンも多い。 ちょっとした栄養剤並みである。
焼肉と一緒に飲めば、タンパク質の吸収に役立つし、消化を助け腸をキレイにする。 便秘にもよさそうだ。
このマッコリが昨年度から韓国でブームなのだそうだ。
おりからの不景気もあり、中年たちの間では比較的低予算な国内登山が流行っているという。 マッコリは山頂で飲むとまた格別なのだとか。
不景気と健康志向が相まって、若い女性もマッコリが飲まれるようになったという。 メーカーもこれに乗じて、ワイン味やウメや梨など、さまざまな派生品を開発しては市場に送り込んでいるのだとか。
うーん、派製品も飲んでみたくなったぞ。
次の焼肉ではあなたもぜひ!
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