こんにちは、なおきんです。
香港からスタートした『イラスト写真日誌』も今月で4年半。 記事数にして今回で794回目です。 年号でいえば平安遷都ですね(意味なし)。
まあ794記事と言われてもピンと来ないと思いますが、このブログの記事の平均文字数は1記事2400文字。 ということは掛け合わせれば約190万文字。 なんと新書なら15冊ぶん、文庫本なら12冊ぶんくらいの量です。 描いたイラストを本に挿入すれば30%くらいふくらむから、それぞれ新書20冊、文庫15冊ぶんにもなります。 その量の多さに自分でもびっくり! 継続はまず「量」です。 質はともかくとして。
たまに読者から「過去記事、全部読みました!」なんてメールが届きます。 ありがたいんですけど、なにしろこの量です。「ありがたい」気持ちよりも、やや「お気の毒さま」という気持ちが強くなってしまいます。
さて、今これを読んでいるあなたがそうであるように、ぼくにもいろんなことがありました。 さまざまな環境による変化があり、自分自身の変化がありました。 仕事も、住む場所も、住む国も変わりました。 交友関係もこれに伴い変わりました。 多くの人がやってきて、やがて去って行きました。 来るものウエルカム、去るものサヨウナラ。 そういうものです。 人の気持ちは変えられないものです。 心変わりした恋人がそうであるように。
ときどき記事を通じて、ぼくはだれかに呼びかけます。
呼びかけはだれかに届くこともあるし、届かないこともあります。 届いたかどうかを確認する術を知らないし、届かなければ届かないまでです。 ぼくは愚直にコツコツ記事をアップするだけです。
人それぞれにブログの目的があるのでしょう、ぼくの場合はコミュニケーションです。 向かっているのはパソコンの画面でも、伝えているのは生身の人間である”あなた”。 「書きたいことがあるから」ブログをやっているというよりは、「話を聞きたいから」に近いかもしれません。
それが「日記」という形を避けた理由であり、「コメント欄」がこのブログの主役として考える理由です。 記事はあくまでも「お題」なんです。 このブログの「コメント欄」が折り畳まれてないのは、そのためです。
また、ブログに来る人は記事を読むことが目的のはずなので、アフィリエイトなど広告を一切排除しています。 ブログパーツも読む人のじゃまになると思い、置いていません(肉球は例外ですが)。
記事のテーマ選定については、すごくすごく悩みます。
「ぼくでなくても書ける」ことは、「イラ写じゃなくても読める」ということ。 意見や特異な切り口もなく、単にテレビや新聞のいうことを繰り返すだけのブログにもしたくない。 かといってマニアックになりすぎるのもどうかと思うし、個人的すぎて読み手に全くメリットのない話題はできるだけ避けたい。 そのように勘案すれば、やはり記事のテーマ選定に悩みます。
「書く10分前まで何も頭に浮かんでこない」なんてことはもう、しょっちゅうです。 2時間悩んで、結局更新しなかったこともあります。 自分の才能のなさを嘆き、足りない才能は努力で埋める毎日です。 ブログを更新することが楽しかったこともあったなあ、といったかんじです。
更新しつづけるにはやはり、動機づけが必要です。
たとえば自分の料理を食べてくれた人が「ごちそうさま」と箸をそろえれば、労はねぎらわれ、次も作りたいと思うことでしょう。 それと同じように、記事を読んだあとランキングボタンを「ぽち」と押してもらえれば、次の更新もがんばれるのがブロガーというもの。 実際、このブログには毎日1000人から2000人(今月の平均は4000人/日)の来訪があり、このうちブックマークから定期的にアクセスされている人がおよそ800人いらっしゃいます。 さらに、この下のランキングボタンを押してくれている人はその中の40〜50人。 全体の約2%です。
毎度あれこれ悩みながらも、「さて今日も更新するか」と自らを奮い立たせられるのは、実はこの50人のおかげだったりします。 たぶん「たいしたことのない記事だな」とか「わたしにはよくわかんないわ」などと思われてるはずなんです。 それでも、ちゃんと「ごちそうさま」「ごくろうさん」という気持ちを「ぽち」と残す。 これってまさに陰徳の世界ですよね。
新書一冊すら書けないぼくが、結果として4年半で15冊分の文量を(しかも本業の仕事をしながら)書けたのは、今もこれを読んでいるあなたの気持ちが、ひとつ記事を更新するたびにリアルに感じられたからなのだなあと、しみじみ思います。
だからぼくも、読んだブログにランキングボタンがあれば、内容がどうあれ「ごちそうさま」って押してます。 行きつけのブログにヘンな書き込みを見つけると、「くじけるなよー」と、ちからいっぱい押します。 たぶん、ぼくと同じような思いでランキングボタンを押す人は、ほかにもたくさんいると思います。
「ネットの世界はホントは暖かい」
そのことを実感した4年半だし、たぶんこの先もそう思い続けるんだろうなあと、やはり記事更新に悩みながらも、思うわけです。
などと、今回も悩みながら書きました。
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