全国の肉球(にくきう)愛好家のみなさん、こんにちは。
女性なら男性の手に、男性ならば女性の足に、並々ならぬ魅力を感じる人は意外と多い。 それと同じ嗜好かどうかは別にしても、犬や猫の肉球がたまらなく好き、という「肉球ファン」はけっこういらっしゃるのではないか。
そう、あなたやこのぼくのように。
そんなあなたは、「ひざまづいて足をお舐め」 には拒絶できても、「ひざまづいて肉球をお舐め」といわれれば、つい自制心を失ってしまうことだろう。 ハイヒールで踏まれても「痛いだけ」なぼくでも、肉球で踏まれれば「女王さま」とおねだりしてしまうように。
というのは半分冗談だけど、なにかしら肉球には人を癒す平和なオーラが漂っているように思う。 生乾きのコンクリートの上を歩いてしまったのだろう猫の、点々と残る足あとについ頬が緩むのもきっと肉球のなせる業だ。
肉球ファンならばおさえておきたい基本、今回はそのことについて触れたいと思う。
まず肉球は3つのパートからなる。
人の指にあたる『指球(しきゅう)』、手のひらにあたる『掌球(しょうきゅう)』、そして前足には『手根球(しゅこんきゅう)』があって、座るときに前足を痛めないよう肘掛けの役目を果たす。
さらに犬の肉球についていえば、前足のほうが後ろ足よりも広く大きい。 これは、何度も足もとの安全を確認せずにすむように、前足の踏んだ安全なところを後ろ足も踏んで歩くからなんだそうだ。 さんぽの時ちびきちを観察してみると、ちゃんと前足が踏んだ場所に後ろ足を運んでいた。教えた覚えはないのに(あたり前だ) いつの間に学んだんだろう?。
また、肉球はちゃんと汗をかく。 汗腺があるのだ。 かさかさに乾くと弾力性がなくなるしひび割れてケガのもとになるから、汗で湿らせこれを防いでいる。 そして臭線。 かぐわしいポップコーンのような匂いのもとはこれだ。 これが歩いた場所に残り、縄張りのマーキングになるのだ。
ちびきちはあまり毛繕いはしないけど、肉球ケアにはけっして余念がない。 寝る前はもちろん、暇を見つけてはぺろぺろと舐めている。 10分も20分も入念に舐め続けている。 ここが荒れたりケガをすれば、大好きなさんぽやかけっこが出来なくなることを、ちゃんと知っているのだ。
こんなふうにしてちびきちは、肉球を唾液でちゃんと湿らせてから眠るのだ。 だから、たまにぼくが寝ているちびきちの肉球を撫でたりつまんだりすると、起き上がってもういちど最初から舐める。 そんなちびきちを見て、すまないなあと思う。 でもさわらずにはいられないのだ。 さわればやっぱり、ちびきちは不機嫌そうにちょっとだけにらむ。 ぼくはひるむ。
さながら倦怠期を迎えた妻にナニを拒まれた夫のように。
それにしても肉球の臭線
フェロモンとかもでてんのかな?
△ 四肢の肉球、一挙公開!(うしろのリスさんも同ポーズ)
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しあわせは肉球のぬくもり
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