上司の弊害

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気がつけば、まわりは後輩ばかり。
どうりで歳をとるはずだなあ、と思う。

「いつまでも若くありたい」と、人は口々にもらすけど
ムリな若作りは、周囲にイタいもの。
「趣味は長生き」 と言った時点で、生命力は失なわれる。
命はやっぱり燃やしてなんぼだ。 いつの時代でも。

飛ばない飛行機は、地上でじゃまなだけだ。

 

先輩よりも後輩や部下の多くなった、あなた。
彼らや彼女らに好かれようとか、尊敬されようとか、
そんなことは、ここで一度忘れてみよう。
ムリな努力のほとんどは、どうせ徒労に終わるから。

 

部下は上司に、自分を育ててくれることを望む。
上司も、部下がうまく育ってくれることを望む。
利害の一致。 なにも問題はない。
けれども、これが意外とうまくいかない。

 

その理由はおおかた上司にある。
「部下が育つ」よりも、「自分が尊敬される」ことを優先して期待してしまうからだ。 知らず知らずに、目的が入れ替わっている。 自分のことを尊敬しないまま育とうとする部下に嫉妬をおぼえ、なかには手柄を与えないどころか、足を引っぱる上司がいる。
本末転倒もいいところだろう。

あらためて言おう。
上司や先輩が、部下や後輩に対してすることはただひとつ。
会社で必要な仕事を出来るようにしてやる
それでいい。

自分を「人間として好き」になってもらうことでも、「人間として尊敬」してもらうことでもない。
やるべき仕事を、やり抜くだけ。

 

好かれなければ自分はダメだ。とか、
尊敬されなければ自分はダメだ、などと思わなくていいのだ。
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たまに疲れたオジサンをみると、そう伝えたくなる。
日本人はつくづく人がいい。
でもそれが、よけいにストレスだったりもするのだ。

 

いろんな意味で自信を失い、ともすれば「いい人」になるしか自分は認められないものと思いがち。でもそんなことないです。ひとはそれぞれ自分に忙しいのです。それより、自分で自分のことをもっといたわってあげてください。あなたに代わる他人はいないんですから

8 件のコメント

  • 一番?やだー。ストーカーみたいですね汗。
    でも考えさせられましてコメントします。
    いい人でいなくちゃと思って疲れてしまい
    ひとのせいにするのはもうやめる!と決断したばかりです。
    先月会社の常務と飲むことがありまして
    常務ったらスカートめくりながらもいいこと言ってました。
    上に立つということは憎まれ役も出来る人じゃないとなかなかなれない。
    差別でなく、女性でそれが出来る人は少ない。
    女性を管理職に出来ないのはそのせいもある。
    りんごちゃんにそれが出来るなら俺がいつでも課長にしてやるぞ。と。
    課長になりたいとは言ってないなと思いつつ
    下が出来て教育係を命じられるようになり
    例え一時嫌がられてもその子が仕事を出来るようになる為には
    厳しくしたり失敗を経験させて学ばせるのも大事なんだなと。
    今下にいる子がそれをわかってくれる子で
    良かったです。ほんと。恵まれてます。
    スカートめくりはあかんよ。と常務に言ったら
    照れ笑いしてました。憎めません。

  • 大丈夫よぉ〜
    体が本当に無理きかなくなったり、入院するとイヤでも「年だなぁ〜」って思えるからさ。
    で、「年だわぁ〜」って発言すると、60・70のおじさんから「まだ若い!!」と諭されたりするしね。
    年って体の年齢だけではなく、精神的な面もあるんだけれどね。
    「最近の若い奴は」って、言う人は実際には年とってないと思うのね。単に認められたいだけ。
    部下にこういう人がいると苦労する。
    精神的に疲れる。
    で、年をとる(笑)

    若い奴がだめだと思ったら、一緒に作業してやって、教えるしかないのよね。

  • 『僕は偉いんだ!♪』
    イエスマンを従えてご満悦。
    まさに今、そんな方の下で働かせていただいています…。

  • そうですよね〜。仕事ができる環境を与えてくれることが一番です。
    僕は結構上司に意見をすることが多いのですが、文句ではなく、会社としての大きな方向性を示してくれとお願いしているだけなんですよね・・・もしかしたら言い方が気にくわないのかもしれませんが・・・(汗)
    上司、というか会社は「君はどうしたいの?」とか「君だったらどうする?」とか聞くだけ。一見、部下の意見を聞いてそれを反映させてくれるかのようですが、それを反映させるわけでもなく、その答えを出すこともしない。むしろ「その考え方はダメだね」とか「それは考えが甘いよ」というだけ。

    偉ぶっているのか何なのか、わからない体質の会社です・・・。

    なんだか愚痴になってしまいましたが、部下に対し、職員に対し、働かないやつと思う前に、大きな方向性を示して、働きやすい環境を作って欲しいと思います。
    そうすれば僕も他の職員に更なる指示や目的を伝えやすくなるというものです。
    尊敬されればそれに越したことはないですが、中間管理職(になるのかな・・・)の僕にとって、会社と他の職員の板ばさみで放置されている状態で評価されちゃうのはきついものがあります。他の職員に会社の愚痴を言うわけにもいかないですからね・・・。

    すみません。久しぶりのコメントなのに、終始自分の愚痴になってしまいました・・・(汗)

  • 「若いひとはえぇのぉ〜」 ですか?
    このじぃさん、まさかなおきんさんの未来予想図じゃないですよね。
    ワタシの脳内では なおじぃは杖のかわりにマイク持ってシャウトしてますから。
    もぉ。。。よろしくお願いしますよぉっ!(←意味不明)

  • なんかちょっと最後にジーンとしちゃいました。(涙)
    いろいろあるけど、もっと自分を可愛がってあげようかなぁ。なんて(笑)
    なおきんさんありがとう。

  • ご無沙汰してます!
    これ、ついこの間まで、俺やってました。いわゆる先輩づらをしてないと自分を保てないってやつです、情けないっすね。
    なおきんさん、相変わらずの目を覚ましてくれるようなブログ、参考にさせてもらってます、ありがとうございます。

  • りんごちゃん、一番ゲットおめでとさまです!
    ストーカー、歓迎です。なんといってもコメント一番書き込みはイラ写では名誉です。その日はいいことがあるというジンクスもそのままだし。それにしても御社の常務、素敵じゃないですか!「スカートをめくりながら」という部分がいいです。ぼくもそのくらいの人格者になりたいです。よろしくお伝えくださいね。
    —————————
    ティーママ! もうお久しぶりすぎて、最近のコメンテーターさんはよくわかんないでしょうね。ここもずいぶん変わりました。なんたって4年以上経っちゃいましたからね。さて、男子社員には体を使って教育し、女子社員には体で返させるってわけですね。もちろん冗談ですけど。
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    Ffaithiaさん、イエスマンは井戸の中の大将、その下で働いていると青空が恋しくなりますね。くじけずがんばってくださいね。
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    mu_ne_2さん、上司に意見すること自体は間違いじゃないですけど、能力の低い上司だと論理的なアドバイスが返せなくて逆切れされてしまうものです。上司を怒らせる事が目的でないとすれば、手段をかえてみたほうがいいかもですね。板挟みの中間管理職、大変だと思いますが人間力を高めるのにきっと肥やしとなるはずです。がんばってくださいね。
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    おかみっちょんさん、はい、残念ながら未来予想図です。とはいえ、ある種の戒めの意味を込めて(笑) 杖の代わりにマイクスタンドを引きずるおじいちゃんになれるようがんばります。周りにはちょっと迷惑なおじいちゃんでしょうけど。
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    すーさん、ぜひ、自分をもっとかわいがってあげてください。手足や頭は、聞こえないだけで、悲鳴を上げながら一生懸命やってくれているのかもしんないですからね。これ以上周りから好かれようとしなくていいんです。自分がちゃんと自分のことを好きでいればね。
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    コーギー太郎さん、おひさしぶりです!お元気でしたか?先輩づらが頼もしいと感じてくれる部下もどこかにいるかもしんないですが、正直言ってコンセンサスは取りにくいのが実情。お互いに疲れるより、目的に向かってスムースに進行するほうを目指しましょうね。

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    なおきんプロフィール:最初の職場はドイツ。社会人歴の半分を国外で過ごし、日本でサラリーマンを経験。今はフリーの立場でさまざまなビジネスにトライ中。ドイツの永久ビザを持ち、合間を見てはひとり旅にふらっとでるスナフキン的性格を持つ。1995年に初めてホームページを立ち上げ、ブログ歴は10年。時間と場所にとらわれないライフスタイルを めざす。