ここんとこ、日本はアメリカに貢ぎっぱなしである。
何にどう貢いでいるのか?
米国債を毎月1.8兆円も払って買っているのだ。
1.8兆円である。 それも、毎月である。
日本に限らず、全世界でアメリカは国債を売りまくっている。 これが彼らの財源となる。 サブプライムローン破綻の穴埋めも、これにあてられる。
文字どおり、アメリカの金融商品に世界中の資産は吹き飛んだ。 日本もそう、EUもそう、ロシアも、中国も、インドも、南米も、膨大な被害を受けた。 その上、国債である。
ロシアは怒って手持ちの米国債を全部売り払ってしまった。 結果どうなったか? 原油の暴落を仕掛けられ、あっという間に借金国になってしまった。 1バーレル147ドルだったのが、一時は33ドルまで落ちたのだ。 あんまりである。 その割には、それほど石油製品が下がっているわけでもない。 あんまりである。
日本だって財政が苦しいのだ。 米国債なんて買わなきゃいいじゃないか。 なにしろ2兆円近くも!である。 毎月!である。 そんなもん買うくらいなら、同じ2兆円を定額給付金として「毎月」国民に払っていたほうがマシである。 いっそそのぶん減税したなら、さらにいい。
あなたはそう思うだろうし、ぼくもそう思う。
庶民ですらそうなのだから、この国の為政者にもそうあって欲しい。 果たしてどうか? 麻生首相はどうなのか?
実のところ、彼は米国債を買い続けることを渋っていた。 おまけに、アメリカには「金融大混乱を起こしたことについて、ちゃんと謝罪しろ。話はそれからだ」とまでいっている。 なぜかマスコミはこれについて沈黙しているけれど、ぼくはもう大喝采をおくったものだ。
あの中川昭一もと財務相もそうであった。 大臣の権限を活かしてできるだけ米国債を買わないよう留意していた。 ついでにいえば中国への円借款にも反対していた。 日本の資金が海外に流出するのを懸命に止めようとしていたのだと思う。
「米国債を買わない」とは、つまり「円売りドル買いをしない」ということだ。 当然、為替レートは「ドル安」となる。
中川氏が財務相に就任したのは、2008年9月から2009年2月まで。 その間の円ドルレートの推移をみれば、その影響が一目瞭然だ。
アメリカ国債をなんとしても日本に売りつけたいアメリカにとって、中川財務相は目の上のたんこぶである。 じゃまである。 ロシアを相手に原油価格操作までやってのける国だ。 日本の大臣ひとり更迭させるなど、わけもないだろう。
そして、あなたもよく知っているとおり、中川財務省は「酔っぱらいぶり」を世界のメディアにさらしたことが原因で辞任した。 もとより飲酒が原因で過去に何度か問題を起こしている。 常習犯といえばそれまでだ。 「またか」と思った人も多いだろう。 ぼくもそう思っていた。
けれどもあまりにできすぎてやしないか?
先日の「小沢辞任」もそうだ。 詳しくは書かないけど、あれも見事な出来レースだった。 小沢こそは、アメリカが最も首相にさせたくない男。 そのニュースを耳にした瞬間、中川失脚のことをちゃんと総括しておきたくなった。
中川昭一氏がローマで失態を演じていたころ、ヒラリー国務長官はなぜか日本にいた。
何をしていたのか?
沖縄の在日米軍をグアムに引っ越す費用2兆円を負担する約束を日本政府に飲ませていたのである。 「約束したら、オバマ大統領と会談させてあげるわね」と。 これに反対していたのは例の中川大臣。 それから民主党の小沢代表だ。
結局、無邪気にオバマ大統領に会いにいった我が総理。 結局1時間もらっただけで、晩餐も食事会もなし。 これが2兆円の対価だ。
話を戻す。 中川氏を辞任に追い込んだ酔っぱらい記者会見。
実は不思議なコトだらけだ。 マスコミの自作自演説もあるけれど、ぼくの仮説はアメリカに与する者による「睡眠薬の投与」だ。 犯行に及んだのはおそらく玉木林太郎国際局長か、読売新聞記者である越前谷知子。 この女性、今は行方不明だそうである。
△ 深酒、というよりは睡眠薬だろう、これは。
もし「酒」だとすれば、そうとう酒臭かったはずだ。 周りだって会見をとめたであろう。 けれどもそんな報道はどこにもない。 いったい、あの茶番劇はなんだったのか?
「アメリカに逆らうとこうなる」のオンパレード。
これ以上の見せしめは勘弁してもらいたいです。
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