生まれ育った町が川のそばだったからか
川のある風景に、ホッとさせられる。
太田川、ライン川、テムズ川、セーヌ川・・・
香港とセブ島だけは、川でなくて海だったけど、
住んでいる家の近くには、たいてい川があった。
空の大きさは、川の大きさに比例する。
そしていまは多摩川。
川の水は東京湾へと流れていく。
世界中の川も、海へとつながっている。
ひとつの世界につながる水たち。
ぼくはそんな川の一本と過ごす。
雨が上がったばかりの空の下、土手を自転車で走る。
ちびきちを入れたバッグを胸にぶら下げて。
途中、河川敷の草むらに自転車を放り出し
ちびきちとフリスビーで遊ぶ。
それからまたちびきちをバッグに入れて
自転車にまたがり、こぐ。
スピードを少し上げると
風に、ちびきちの長い耳がひらひらとなびく。
ちびきちのやつ、勇ましい顔じゃないか。
鼻先で風を切りながら、正面をじっと睨んでいる。
すれ違う女の子たちに「かわいい〜」などといわれ
ちょっと照れくさい。
だけど考えてみれば
言われたのは、もちろんちびきちだ。 ぼくじゃなく。
関東地方の、明日は真夏日なんだそうだ。
▽ 駅までの一本道
散歩だったり、通勤だったり、買い物だったりの、みち(TOY風にアレンジ)
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