この人は信用に足るかどうか?
そのことを判断するのに、ケータイ電話は役に立つ。
機能のことではない。 持ち主の「ケータイ電話の扱い方」にだ。
対面で話している最中、目の前の相手を差し置いてかかってきた電話にでる人のことをぼくは疑う。 目の前にいるひとより電話相手の方を優先していいのだろうか、と。 もちろん、諸事情はあるのだろう。 クレームを受けている大事な取引先からだったり、家族が入院している病院からだったり、遠方にすむ年老いた両親だったりといったような事情。 それでも、緊急時なりに、事情を相手に話すか、席を外すなどの対応方法があるはずだ。
最悪なのは、対面で話しているにもかかわらず、テーブルにケータイを置いたままでちらちらとそれを眺めたり、あげくメールを打ち始める人。 これはちょっと、どうかと思う。
ぼくは、目の前のことを一生懸命やる人が好きだ。 ぼくもそうありたいと思う。 自分の半径3メートル以内のことを大事にしたい。 その範囲にあるものをよく見て、そこにいる人とよく話す。 遠方からの電話より目の前にいる人のことを大切にするのは、相手が誰であれ、とても大事なことだと思う。
ぼくが将来のことを考えたり、過去を顧みたり、地球の裏側で起こっていることを考えるのは、「今ここにある」ことを俯瞰したり、立体的に物事を考えるからに他ならない。 優先すべきは目の前にあることなのだ。
「なおきんに電話してもつながらない」
よく言われる。 申し訳ないなあ、と思う。 でも、電話にでないのはちゃんと理由があるのだ。
そもそも「ケータイ電話が嫌い」というのも理由のひとつなんだけど。
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