「香港イラスト写真日誌」というブログを開設したのが2005年2月18日のこと・・・もうすぐ4年。 早いものだと思う。
以来、香港を離れるまでの半年間を、ぼくは毎日ブログを更新し続けた。 自らの会社を運営しながら、どんなに遅くに帰宅しようと、どんなに疲れていようと、酔っていようと、出張すれば出張先で、休暇を取れば休暇先で、毎日欠かさず更新していた。連続更新133日。 あの頃の忙しさはいまの比ではない。
香港を離れることをきっかけに「香港イラスト写真日誌」は同年6月30日にいったん、最終回(これですね)とした。 ピーク時(この記事のころ)には一日3000人以上ものアクセスのあったブログを閉じるのはなかなか勇気のいることだった。 香港の町を歩いていると、見知らぬ日本人から「なおきんさんですよね?」と声をかけられることもあった。アクセス数は半年間でのべ30万。 自分でもびっくりする数字だ。
東京で暮らし始めたことをきっかけに、この「東京イラスト写真日誌」を開設した。 さすがに「香港・・・」のように毎日更新とはいかないまでも、週に2回は更新を続けてきた。 それが3年を超えた。
思い起こせば、東京に移り住んだ当初の暮らしは、本当に波瀾万丈であった。 まともな神経では耐えられないほどの苦難の日々が続いた。 それでも耐えて数千万円の赤字を元に戻したうえ、会社を他の役員に譲ったのが2007年のはじめ。 その間もこのブログは更新し続けた。 むしろ、更新し続け、読者からのコメントやメールを取り交わすことで、精神を正常に保っていたといってもいいと思う。 「出力浄化」という言葉があるけど、書くこと以上に、ネットの向こう側でこのブログを楽しみにしてくれている貴重な読者の存在が、当時のボロボロになっていたぼくを支えてくれていたのかもしれない。
いまの仕事もブログがきっかけだった。
そう言い切ってもいいと思う。
そのチャンスをいただいたのがこの方です。
ブログを続けることで得られた希少な経験が、いまの仕事にとても役立っている。 この仕事は社会貢献でもあると自負しているけれど、その勘所を得られたのは、このブログを通じてかわされるコメントやメールのおかげです。 本当にありがとうございます。
そんな「東京イラスト写真日誌」も本日、ついに100万アクセスを超えました。 「香港・・」と合わせて130万。 訪問数の多寡がすべてではないけれど、そのひとつひとつが、いまこれをご覧になっているあなたの存在なのだと思えば、それ自体が奇蹟のように思えます。
100万を超えたことをきっかけに、あらためて想う。
偶然の偶然の、さらに偶然が連なる永遠のアドレッセンスが織りなす蓄積のうえに遂げられた、途中プロセスのどの部分が違っても出会うことのなかった偶然の、そんなアクセス数のひとつひとつ、いや、ひとりひとりにいまはじっくりと思いをはせたい。 胸で十字を切って祈るように。
小さな偶然の大きな存在。
それがあなたであり、ぼくです。
出会ってくれて、ありがとう。
出会わせてくれた偶然に、ありがとう。
これからもつながり続けることができますように。
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